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文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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200本のたばこ

あらすじなど

1981年の大晦日、年越しパーティーに集う独身男女の姿をコミカルに描いた恋愛群像劇。

コートニー・ラブが出ているというのでずっと観たかったやつ。映画内で歌を口ずさんでいたけど、すごくコートニー節だった。

音楽もファッションも出演者もとってもおしゃれで楽しかった。登場人物が多く、人間関係がこんがらがりそうになるが、より多くの登場人物、場面があることで音楽やファッションもより多彩になるので、見た目もストーリーも色とりどりでおもしろかった。
こういう映画はちょっとでも泥臭いところがあるとたちまち嫌になるのだけど、スカッと進行してうまくまとまっており、期待を裏切られなかった。
とくにダサさが自然で何もしなくてもおもしろいベン・アフレックと、笑顔が可愛すぎるケイト・ハドソンが個人的にお気に入りだった。関係ないけどケイト・ハドソンって、ゴールディ・ホーンの娘だったんだ〜。母子揃ってキュートだけど顔あんまり似てないなあ。
# by 44gyu | 2005-06-22 22:12 | ★★★
公式サイト

ついに完結!
先だっての東京国際フォーラム試写会に行く事ができた。途中エラーによりDLPからフィルムへ変更有り、芸能人なし(たぶん)の昼の回で、席もたいへん観辛い位置だったが、観れただけでも満足。会場もお祭り気分でとても楽しかった。

デジタルリマスター版からだか、旧3部作から一応全作劇場に足を運んだ。実は今までそんなにこの大人気作をおもしろいと思ったことはなかった。魅力的だが子供っぽい
し、マニアックすぎて話についていけないと思っていた。キャラクターやディティールを観る類いの映画なのだろう、とも勝手に思っていた。全作観はしたが、なんとなく観てきたような感じだ。
しかし今回初めてこの物語に心底感動した。
この完結編まできてやっと、今までよく判らなかった暗黒卿の陰謀や、エピソード4に至った過程がなんとなくだが判るようになった。過去と未来の輪が繋がり、今までぼんやり観てきたストーリーが、今回登場人物のセリフのひとつ、行動のひとつに関連付けられ、次々と思い出され、繋がっていく。これまであったこと、これから起こることを想いながら目頭を熱くしながら観ていたら、2時間21分の上映時間があっという間に過ぎてしまった。たいして思い入れのなかった私ですらこうだったのだから、公開を待ち望んでいた熱烈なファンの人達の感動は相当なものになるんだろう。
まさか「スター・ウォーズ」で泣きそうになるなんて思いもよらなかった。今回のエピソード3は個人的に過去最高。悲しいが、とても美しい物語だった。
分厚い本をやっと読み終えた時のような、ほっとしながら残念でもある、大きな満足感を得られた。

これからエピソード4〜6、1、2をまた見直して、劇場公開に備えようっと。


以下ネタバレ





一番感動的だったのは、やはりアナキンが完全に暗黒面に落ちてしまうあたり。
観終わってみると、この長い物語はダ−ス・ベイダ−の物語だったんだなあと思える。神々しすぎるジェダイとおのれの為だけに生きるシスの間で、最も人間らしかったのがダ−ス・ベイダ−だったのだなあ。愛する人を自然の摂理に逆らってでも生かしたい、って凄く人間的だ。たぶんダ−ス・シディアスが言う「死を克服する研究」は、彼の場合アナキンのとは用途が違うんだろうなあと思った。
最後、パドメの死に絶叫するアナキンにエピソード6のダ−ス・ベイダ−の最期を思い出す。パドメの死際の言葉が「あの人にはまだ善の心が残ってる」というような言葉だったが、善の心っていうか「愛」だったんだろうなあ。
いかん!こんな書いてても泣けてくる。

最期のエピソード3でこのシリーズに対する感想を完全に覆された。今度全シリーズを見直す時は今までとまったく違った目で観ることになるだろう。

前半、パルパティーンを救出したオビ=ワンとアナキンがコルサント(←たぶん)に不時着した後あたり、ファルコン号を見たと思う。
# by 44gyu | 2005-06-21 21:35 | ★★★★

バットマンビギンズ

公式サイト

渡辺謙出演で話題の新作バットマン。監督は「メメント」「インソムニア」のクリストファー・ノーラン。バットマン役は「マニシスト」での激痩せが記憶に新しい、クリスチャン・ベイル。彼はかつて子役としてスピルバーグ映画「太陽の帝国」で主役の少年役を演じた。この映画で少年クリスチャン・ベイルは虫を食べたり片言の日本語を話したりしており、迫真の演技がかなり印象的な子供だった。ヒロインは最近トム・クルーズと婚約したケイティ・ホームズ。「ド−ソンズ・クリーク」のレギュラーだったそうだが未見。トム・クルーズが入信している宗教団体サイエントロジーに彼女も入信するかも?というニュースも気になるところ。
あまり関係ないが一見清純お人好し顔ケイティの極悪フェイス(ABC振興会)。わりとお気に入りです。
他にリ−アム・ニ−ソン、ゲイリ−・オールドマン、ひっぱりだこ・モーガン・フリーマンなど。

ティム・バートンの「バットマン」「バットマン・リターンズ」は、独特の雰囲気と、憎みきれない悪役のすばらしい個性が印象的だった。ジョエル・シュ−マカーの「バットマン・フォーエバー」「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」は派手な映像と娯楽性の高さがおもしろかった。
そして今回の「バットマンビギンズ」では、人間・ブルース・ウェインにスポットがあてられている。バットマンは他の多くのヒーロー達と違い、特殊な才能を持っているわけではなく、金と科学の力で特殊な才能に変わるオリジナルの武器を作り、駆使している。ある意味スター・ウォーズで言えばジャンゴ&ボバ・フェットだな、と今日思った。
そんな最も私達に近い(莫大な資産は別として)主人公が、普通の人間として怒り、葛藤し、自分への挑戦を試みる姿を描いている。備わった才能をもって、なるべくしてなったヒーローの葛藤と違い、生身の人間がヒーローになることを選んだ、というのがスゴイところだなあと思った。
・・・でも正直、そういう葛藤とか修行の風景メインの映画は個人的に苦手。自分には縁遠い話だし、暴力に対する暴力の悩みなんて親近感持てない。今回はそういうシーンがほとんどだったので辛かった。
しかしラストの頃は、前作のようなファンタジックな戦闘シーンが楽しめた。なんだかんだ言っても摩天楼を飛ぶ人間はファンタジーだ。また今回のバットモービルは前述の、全体を占める鬱々したブルース・ウェインの葛藤話を吹っ飛ばすくらいダイナミックでカッコよかった。

そして問題の過日のJR福知山線脱線事故を彷佛とさせるシーンは、モロにそのもので、当事者でない私ですら観るのが辛くなるほどだった。しかも見せ場の一つである高架線電車内でのアクションシーンは、去年「スパイダーマン2」で派手なのを観たばっかりだったので、ちょっとがっかりだった。

期待の日本人・渡辺謙の役は、インタビューやプロモーションで持ち上げられるほど重要な役ではなく、アメリカ在住のアジア人がやっても成り立つような役だった。
本作を観たあとTVでリ−アム・ニ−ソンの渡辺謙に対する印象、とか渡辺謙のバットマンビギンズ語りを頻繁に観たが、ちょっと切なくなった。
# by 44gyu | 2005-06-20 23:35 | ★★★

蝶の舌

公式サイト

スペイン内戦間近のガリシア地方の小さな村。喘息持ちの8歳の少年モンチョは、同年代の子らに遅れて学校に入る。初めての学校に怖がっていたモンチョだったが、優しいグレゴリオ先生の話はいつもおもしろく、友達も出来て楽しい毎日。

ちょっとオッサンくさい表情がかわいらしいモンチョくんら、子供の視点で観た大人の世界。
教室から出て虫を捕まえたり、友達と近所の大人のあとをつけて逢い引きを盗み見たり、子供らしい無邪気さでもりもり人生勉強していくモンチョくん。モンチョくんのお兄さんが叶わぬ恋をしてサックスを狂い吹くシーンは、情熱的でとても素敵だった。

そんな朗らかな日々も終盤で一転する。スペイン内戦が始まり、グレゴリオ先生をはじめ、モンチョくんも馴染みの大人達が続々連行されていく。
それまでの和やかさが素晴らしかったぶん、ファシズムの残酷さが強調され、心に響いた。モンチョくんが目にした日常に存在するグロテスクな一面(性・死)も、戦争の前では連綿と続いてきた幸せで平凡な毎日の一部にすぎないのだ、と実感する。
けっこうありがちなストーリーではあるな、と思いつつも、モンチョくんの投石に涙が出てくるのだった。
# by 44gyu | 2005-06-19 23:18 | ★★★

かげろう

公式サイト


第二次世界大戦中のフランス。幼い息子と娘を連れた元教師の未亡人。ナチス・ドイツとの戦火を逃れてパリから南へ向かう途中、たどり着いた美しい森の中の家で不思議な青年と過ごしたひととき。

「突然現れた不思議な美しい女との短い恋物語」のようなストーリーは今まで幾度となく観てきたが、これはその女性版か。

美しい青々とした草木、冷たそうな水、居心地の良さそうな家、とこんな気持ちのいい所に住んでみたい。。。という感想は持ったものの、他にはこれといった感動もない映画だった。
上記したような「ひとときの恋物語」というのは、個人的にどうもヤリ逃げたお得感を感じて好きになれない。しかもたいていなんだか高尚な雰囲気に持っていかれているので、単なる性欲処理だったような後味なのになんで、、、と思っていつも違和感を感じてしまう。
またこの映画は、『ギャスパー・ウリエルとエマニュエル・ベアールの「かげろう」』という題名にしてしまってもよいのではないかと思うくらい、2人に対する好みが映画に対する好き嫌いも決めてしまうだろう。私はこの2人に思い入れはなかったので、こういう感想になったのだと思う。
# by 44gyu | 2005-06-18 22:40 | ★★