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文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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アイランド

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SFアクション。
2時間ぶっ通しのスピード感(主人公達はほとんど走ってる!)に、次から次への超過激アクションでホントに息つく暇がなかった。
高層ビルからの落下や、何台もの車をぺちゃんこにしながらのカーアクションなどなど、「それ、絶対死んでる!」というようなドキドキ・ハラハラ、派手派手アクションの連続に痺れた。また、それらの破壊・粉砕の様子が「デッド・コースター」や「ゴースト・シップ」のそれらのシーンみたいにやたら鮮明でリアル。更に釣り針のようなものを射された人が引っ張られたり、5寸クギが何本も手に刺さったりと細かな痛いシーンも盛り沢山。そんな身にしみるような痛いシーンはわざと盛り込まれてあると思われ、そういういやらしさはけっこう好きだ。正にジェットコースター・ムービーで、「スゴイ!」「痛い!」の連続だった。

宣伝具合も、今どきのスター・ウォーズや宇宙戦争ほど派手でないように思われたし、予告の映像もイマイチ地味なように思われたので、実はあまり期待してなかったのだが、痛くて派手なアクションが新鮮で、予想以上にかなりおもしろかった。近未来の乗り物のデザインもかっこよかったし、主演の2人もキュートで良かった。マイケル・ベイ監督の「見せる」技術と才能につくづく感動。ハンパでないアクションの連続にお腹いっぱいになった。

ストーリーや色合いは、「カンパニーマン」やら「マイノリティー・リポート」やら「アイ・ロボット」などを思わせる。クローン技術というなかなか深いテーマでありながら、問題提起するわけでもなく、上記の映画のどれよりも悲愴感がなく軽い印象をもった。かっこいいアクションのために、近未来と何かの問題を背景に添えただけのような感じ。主人公2人のラブもスパイス程度。ありがちな近未来のすごいテクノロジー描写ですら少ない。
しかし、「アクション娯楽映画」に徹した監督の潔さは悪くないと思った。アクション以外のシーンはどっかで観たような…感も多く、あまり真新しさはないが、アクションにその何倍ものエネルギーを費やしてあり、観ている方も考える間もなく頭をからっぽにして観れて楽しい。観終わった後もスッキリする。

日頃どんな派手な映画を観ても、ストーリー部分に入ると寝てしまうとか、爆発やスピードだけでは寝てしまうとかいう人も、この映画はストーリー部分は少ないし痛いしきっと寝る間はないだろうと思われる。
2時間もあっという間。また観たい、と思う映画だった。
by 44gyu | 2005-07-18 00:22 | ★★★★