文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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世界大戦争

あらすじなど

1961年 東宝 特撮監督に円谷英二 主演がフランキー堺 乙羽信子や宝田明、笠智衆が出演。

普通につつましく暮す運転手一家。戦後の焼け野原に築いた幸せな家庭と、これから花開く未来だったが、ある日ぼっ発した第三次世界大戦によりあっけなく打ち砕かれてしまう。

すごい!こんなすごい日本映画が存在していたとは。日本の特撮といえば、ゴジラなどの怪獣ものしか思い当たらなかったが、これは世界に出しても見劣らないような、大掛かりでストーリーも特殊効果も大変よく出来た名作だ。
描かれる主人公家族や、貧しい母子家庭の話がまた泣かせる。ごくごく小さな幸せを大事にして暮している優しい人々が、問答無用で一瞬に消滅してしまう残酷さ。戦争の恐ろしさ愚かさがストレートに伝わる。この映画が作られたのが戦後16年と、まだ先の戦争の記憶が生々しかったのだろう、制作者の平和への願いと核の不安が切実だ。1960年代初頭から始まったベトナム戦争、1962年キューバ危機と、東西冷戦の緊張が高まっていた当時の第三次世界大戦の危機感の大きさが想像出来る。
リアルタイムでこの映画を観た人達はそりゃあ、怖かっただろうなあ。たぶん私も子供の時に観てたらトラウマになって何日間か一人で眠れなかっただろうな。

特撮も、最初の潜水艦が魚雷だかなんだか判らないような出来だったり、全体的に現代のものに比べるとチャチさを感じさせるものの、当時の水準を考えると、世界の水準で見てもとんでもなく頑張っているのでは。倒壊していく家や木々がとてもリアル。正に火の海となった東京の様子は大迫力。ストーリーがSFやファンタジーではなく、実際に起こりうる現実の恐怖を描いているため、造型も無理がなく今見ても新鮮。実写と特撮のバランスが自然に見える。

爆発しっぱなしでなく、笠智衆による静かであるが強い平和のメッセージで終わっているところも、この映画の良いところだ。誰かに対する憤りや怒りでなく、冷静に平和を維持しようというこの映画の意図が、最後に染み渡る。
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by 44gyu | 2005-04-13 23:40 | ★★★★

ミカドロイド

あらすじなど

1991年度作品。1991年公開の映画には「シザーハンズ」「ターミネーター2」「プレデター2」などがあり、けっこう特撮も進化しているそんな時代にこの「ミカドロイド」の特撮はかなりクラクラさせられるが(5、60年代の円谷特撮から全然進化してないように見える)、この映画はマニアによるマニアの為の映画なので、その辺はあまり突っ込まないことにする。
しかしマニアの方にしてもあの無意味な長回しに我慢できるものなのか。この内容なら20分くらいの短編に縮めてもストーリーに支障はなさそうな気がする。
とにかくダルすぎる。洞口依子や大人になった「あばれはっちゃく」吉田友紀の驚愕や不満顔のアップをじっくり観たところで、どうしろと言うのだろうか。ダサい造型だけならなんとか観れるが、無意味な長回しのせいで無駄な時間を過ごしちゃった後悔が大きかった。がくり。
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by 44gyu | 2005-04-11 22:48 |

偶然にも最悪の少年

公式サイト

この映画の監督はCM出身(「私、脱いでもすごいんです」)らしく、だからなんだという感じだが、私の中でこの映画は「最悪」の部類に入る映画。
なんといっても観ていて恥ずかしくなってくる。辛い。今どき不思議ちゃん万歳映画か。女の子のとび蹴りはカッコイイのか。笑いながら悪事をはたらく人はカッコイイのか。死体やゲロはカッコイイのか。暴力はカッコイイのか。
制作者とのカルチャーギャップを強く感じた。これを作った人の周りでは、「私、脱いでもすごいんです」が流行った頃から時代が流れていないに違いない。きっと新聞や雑誌なんか読まない人達に違いない。

先日「NANA」の予告を観た。中島美嘉ちゃんはまたこの映画と同じような脱力系の女の子の役をやるようだ(マンガ読んでないし違ってたらごめんなさい)。
アヴリル・ラヴィーンがタモさんの歌番組に出演していた時、彼女のロックぶりにドン引きした思い出がある。若さって時に痛々しいな、と個人的に思っている。中島美嘉ちゃんにも同じような雰囲気を感じて私にはちょっと眩しい。

この映画も私には眩しすぎたのかもしれない。と思う最近。
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by 44gyu | 2005-04-10 23:36 |

マタンゴ

あらすじなど

無人島に流れ着いた7人の若者達。霧に包まれたその島には、マタンゴという島独特のキノコが生えていた。

日本映画っぽくない印象を受けた。普遍的なキャラクターたちのせいだろうか。また原作があるからか充実したストーリーで、極限状態での人間心理が生々しく描かれ、ドラマとして良く出来上がっている。この映画が名作として度々名前が挙がるのも納得だ。
しかし怖いと評判のキノコの造型は、(私だけかもしれないが)今見るとかわいくも感じる。たぶんこのテの造型は教育番組などでさんざん「かわいいもの」として見慣れてきたせいだと思う。
現在公開中の「真夜中の弥次さん喜多さん」の「魂の宿」はマタンゴそのものだったんだなあ。

またマタンゴの登場人物にはモデルがいたとのこと。
詳しくは
ttp://home.interlink.or.jp/~5c33q4rw/nikki/2005z_03.htm
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by 44gyu | 2005-04-09 23:59 | ★★★★

八岐大蛇の逆襲

あらすじなど

いかにも特撮好き達が集まって作りましたという感じの、自主制作らしい自主制作映画。。怪獣造型やミニチュア造型に自衛隊と、なんとなく気持ちがわかるマニアックさだ。制作者のやりたかったことてんこもり感が伝わってくる。ゆる〜いし、すごく楽しそう。特撮制作に憧れている人には、この手作り感も親近感が湧き、ときめいてしまうだろう。

エンドクレジットを見てびっくり。特撮監督の樋口真嗣は、今現在一部の人々から熱い支持を得ているらしい映画「ローレライ」の監督。監督の赤井孝美は「プリンセスメーカー」などのゲームクリエイターでイラストレーター。また自衛官役の武田康廣と共に現GAINAX取締役
そして映画内のTVリポーター役には若き庵野秀明が。彼はミニチュア設計のところにも名前があった。更に機械協力のところには押井守の名前。やっぱりあの押井守なんだろうか。
調べてみればこの映画は知る人ぞ知る、一部ではとても有名な映画だったみたいだ。企画・製作のダイコンフィルムについて

というわけでこの映画はマニアのためのマニアック映画。
楽しそうではあったが範疇外なので個人的には眠かった。

出演者のメガネ率が9割を超えていると思われるが、わざとかな。素人目には一番気になったところだった。メイキングを見たら同メガネ率だったような気がするから、やっぱたまたまか。
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by 44gyu | 2005-04-08 23:10 | ★★

戦場のピアニスト

あらすじなど

ネタバレ



爆撃シーン、ナチスによるユダヤ人虐殺シーンは頭が痛くなるくらい残酷で迫力があった。

ただ、この主人公に同情はしづらい。「自分の家で死にたい」からはじまり、途中仲間に「逃げろ」と言われても「ここを動くのは嫌だ」と隠れ家からでようとぜず、食べ物を探す以外とにかく自分から動こうとしないからだ。主人公を助けた仲間は次々逮捕されたり、決起して闘ったりしているのに、彼はその様子をものかげからのぞいているだけ。たぶん自分も同じ立場だったら、主人公と同じ行動しか出来ないだろう、という弱い人間としての共感はあるものの、あまりに他人頼りで自分勝手な姿はイライラする。それに、唯一の特技であるピアノに対する主人公の才能や情熱も、あまり見えてこない。目をつぶり、鍵盤を想いながら指を動かしているのは、現実逃避にしか見えない。最後に自分を助けてくれたドイツ人将校を助けることも出来ない。
どうせなら徹底的に主人公をダメ人間に描いてくれればまだ良かったのに。実在の人物となればそれも難しいのかもしれないが。
戦争の悲惨さのみごとな描写への感動と、主人公への苛立ちというちぐはぐな印象が残ってしまった。
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by 44gyu | 2005-04-07 22:27 | ★★★

コール

あらすじなど

コートニー・ラブとケヴィン・ベーコン期待で観た。ケヴィン・ベーコンは相変わらず素敵だけどコートニー・ラブは歳をとったなあ。でも独特の悲愴感、ロック感むんむんでやっぱり素敵。スチュアート・タウンゼントは普通の人の役としてはそのアニメ声に違和感を持った。いいけど。


終盤のカーアクションが続々発生するあたりで、我が家の愛車の日本車を見つけて興奮。よく見るとケヴィン・ベーコンとシャーリーズ・セロンが途中で乗り換えた車はトヨタ車、最後に誘拐犯達が乗り込む車はニッサン車、太った誘拐犯マーヴィンが着ているベストの胸にはホンダのロゴが。関係があるのかどうなのか分からないが、映画と違うところで楽しめた。

映画自体は、ありがちと言えるかも。結末も大体想像つくし、大掛かりな割にあんまりドキドキハラハラすることもない。しかしシャーリーズ・セロンの見事なプロポーション、ダコタ・ファニングの芸達者さ、コートニー・ラブとケヴィン・ベーコンの素敵さなどを堪能でき良かった。
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by 44gyu | 2005-04-06 22:55 | ★★★

ハサミ男

公式サイト

原作は未読。

テレビドラマでも十分だったように思うが、そんなにつまらなくはなかった。
ムチャクチャなどんでん返しでなく、随所に丁寧なヒントがちりばめてあり、推理モノとして犯人探しが楽しめた。

以下ネタバレ



豊川悦司と麻生久美子の掛け合いが、テンポよくイキも合っていてとても良かった。主線の女子高生殺人犯探しよりも、こちらの方が観ていておもしろい。(もっとも「僕らは真犯人を探しているのだろうか。それとも・・・」というキャッチコピーの通り、こちらが主線なのかもしれないが)多重人格の描き方として分かりやすいし、主人公の痛々しさが伝わってきてとても切ない。
また淡々と自殺未遂に人殺しを繰り返す麻生久美子の演技がかっこいい。初めて麻生久美子を良いと思った。

ただやっぱりラストはいただけなかったかも。同情すべき理由があっても殺人者に平穏を与えたくはない。
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by 44gyu | 2005-04-05 22:40 | ★★★

鉄人28号

公式サイト

過去の「鉄人28号」は、主題歌を2つくらい知っていたので観た事はあるようだが、覚えは無く思い入れもまったくない。

中澤裕子の部下役に「パッチギ!」でアンソン役だった高岡蒼祐が、蒼井優演じる天才科学者少女の助手役に「CHARON」の水上竜二が出ていたのが個人的に見どころだった。

あまり評判は良くないようだが、正太郎役の男の子はとってもかわいかった。その他にチラチラ出てくる子供達も皆かわいらしい。鉄人や敵ロボット・ブラックオックスの造型は今どきにはシンプルすぎて違和感があるが、「かわいい」という枠でこの映画を見れば許せる。
ロボットの戦闘シーンは、東京の町中が舞台ということで、臨場感たっぷり。お馴染み東京タワーや国会議事堂だけでなく、それらの建物の周辺や品川埠頭など、見慣れた景色がうまく合成してありとてもおもしろかった。また、鉄人視点の映像もおもしろく、そういうロボット視点のゲームがあるが、正太郎のリモコン操作もテレビゲーム的で、その感覚がおもしろかった。初めてやるゲームソフトの操作感が共感できる。

全然期待してなかったけど、意外とおもしろいかも・・・と思ったが、それは最初だけだった。2時間ないのだが、まん中くらいで早くもダレてしまい、きつかった。
ストーリーが重すぎる、というかもうウザい。予算不足のせいで人間ドラマに時間を割くハメになてしまったのかもしれないが、もうちょっとどうにかならなかったのか。主人公の正太郎は鉄人を操作することにいつまでも葛藤し、自信を得るまでえらい時間がかかる。「エヴァンゲリオン」から10年経つんだし、こういう映画に個人の葛藤を盛り込むのは、もういいかげんウンザリだ。たまにはストレートにアクションを見せてくれ!と思った。
また、人間を愚か者共と呼ぶ敵役宅見零児の思春期性格、町工場の職人を尊重した鉄人28号のリフォームなど、こまかいメッセージ性もウザい。しかしニッポンの職人を尊重した割りには、正太郎のピンチの時に駆け付けた仲間が乗ってきた車が、シボレーだったのはなんか頭にきた。なんで国産車に乗らないんだ。こんな時に。

ゲーム視点の戦闘シーンはかなり見ごたえがあり、臨場感ある舞台設定では、ニューヨークの街を飛び回るスパイダーマン映画を観るニューヨーカーの興奮ってこんなだろうなあ、と思える興奮を味わえたのは良かった。が、それらを楽しめるのは全体の1、2割ほど。それ意外はダラダラした進行にイライラするばかり。戦闘シーンと人間ドラマの割合が逆転していたらかなりおもしろい映画になっていたのではないか。
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by 44gyu | 2005-04-04 22:12 | ★★