文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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マニトの靴

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ドイツ製のコメディ映画。本国ドイツでは大人気で国内の多数の賞を受賞しているらしいが、ドイツギャグがいまいち通じなかったためピンとこなかった。日本語の翻訳にはかなり頑張ったあとが感じられたが、文化の壁は厚く、通じなかった。コメディで笑えないとつらい。

物語の舞台はアメリカで、内容は血の兄弟の契りを結んだ白人男とアメリカ原住民の男が、ギャングと他の原住民部族に追われながら伝説の秘宝を探すという、冒険マカロニ・ウエスタン(むちゃくちゃだ。。)。監督がウエスタン好きらしいが、見るからに好きなものを手当たりしだい詰め込んだという出来になっていて、作ってる方も楽しそうだ。しかしドイツ語のアメリカ先住民というのはちょっとシュールだ。日本でも三国志とか作られてるけど、こんな風に映ってるのかな。

そしてなぜかこの映画、血の兄弟の兄や敵ギャングのボスをはじめ手下達と、やたらゲイ率が高い。ドイツではゲイネタが流行っているんだろうか?

公式HPを見ると、60年代ウエスタン映画、インディージョーンズやフルメタル・ジャケット、マトリックスなどけっこうな数の新旧ハリウッド映画を引用したりパロったりしているらしいが、ウエスタンやインディージョーンズはともかく、フルメタル・ジャケットやマトリックスがどこにあったのか分からなかった。
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by 44gyu | 2004-12-24 20:39 | ★★

月曜日に乾杯!

公式サイト

美しく静かな映像は、フランスの田舎やヴェニスを堪能でき、観光気分を味わえる。仕事も家庭もほっぽりだして、いきなり旅に出た主人公と同じように、ゆったりと楽しい気持ちになれた。

音楽も少なめで、派手な事件が起こるわけでもない静かな映画の進行の中で、くすぐったいような笑いがちょこちょこ挟まれる。その笑いの描き方がちょっと変わっている。ポケットに隠したタバコが燃え出したり、久々に会った友人が女の格好をしていたりと、一見ドリフのコントのような内容だが、映画の中ではサラっと流されていて、そこで登場人物の誰かが笑うわけでもない。ひとつの出来事をふたつの目線で見た時にうまれるおかしさがあったり、何気ないような横顔が妙に笑いをさそったりする。朝起きて仕事に行き、誰かと話すというありきたりの日常の中に、さりげない笑いの要素を見い出す監督のセンスはおもしろい。

以下ネタバレ




しかし、このぶらり男の一人旅という誰もがちょっと憧れるような中年男のかっこよさには、個人的に抵抗があった。人とのふれあいを描いているはずなのに、主人公に思いやりというものが感じられないような気がしたからだ。平凡な今の生活がやっぱり一番、というオチも、オチまでの過程がひねりがきいて洒落ていただけにありきたりすぎてがっかりした。

この監督が熱狂される理由はなんとなく分かるし、こういうテンポは好きだが、個人的にイマイチだった。良いと思うツボが自分のと微妙にずれているように感じたからだ。こういう微妙な感じの映画は、やはり微妙なレベルで好き嫌いが別れるだろうと思う。
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by 44gyu | 2004-12-23 23:07 | ★★★

カンフーハッスル

公式サイト

あのチラシや公式HPの写真からはとても想像出来ないくらい面白かった。チラシや予告で映画のおもしろさが全て出尽くしちゃったら元も子もないけど、この映画の場合かなり損してると思う。私はつまんなそうな映画だと思ってた。

この映画はメインはもちろん傍役まで、キャラクターの個性が強すぎて一時も目が離せない。画面に必ず変な人がいるのだから。出てくる人出てくる人皆濃いいし、アクションは「ありえない!」だし、笑いどころも沢山あるが、この映画はただのギャグ映画ではない。熱くて濃くてかっこいい。

ストーリーは、ドラゴンボールなどのジャンプ系ヒーロー物のような反則技使いまくりの展開。普通の(?)冴えないオッサン、オバサン達が「実は〜だったんです」と次々真実の姿を現しカッコよくなっていき、いつの間にか闘いのスケールが途方もなくデカくなっている。しかも題名にカンフーと付いているのにメインのアクションにカンフーらしいカンフーがほとんどない。波動拳とかカメハメ波でみんな闘っているのだ。野球を知らない人が描く野球マンガのようなものなのかもしれない。そして話がマンガっぽいなら絵づらもマンガっぽく、前作以上に無茶なことになっている。しかし他の映画で観たらきっとムカつくようなオーバーすぎるアクションもいつの間にかクセになってしまった。

マンガ調なので、善い者・悪い者の描かれ方も分かりやすい。正義を守る者達がかっこいいのはもちろんだが、悪役もしっかりかっこいい。主人公が敵対するギャング団のボス、サム組長はなぜかいきなりダンスを踊り出すのだが、そのダンス(ミュージカル調の群舞)は、カッコイイとサムイのギリギリの際でかっこいい。サム組長役の俳優は、前作の「少林サッカー」でブルース・リーかぶれの変なゴールキーパーだったのだが、今回は冷酷でキザで残忍なギャングのボスへと大変身。しかもかなりキマっている。伝説の殺し屋・邪神は、塚本晋也が悪役やった時よりもっと陰険で危険な感じで、だらけたたたずまいと笑みがかっこよすぎる。彼の必殺技には笑わせられるが、自肌にジャケットの姿はなぜか素敵。

また今回は音楽も素晴らしかった。サム組長のテーマはワイルドでかっこいい。京劇っぽい音楽で繰り広げられるCGを多用したアクションシーンは、ゴージャスで目と耳で楽しめ、それだけでもかなり見物だった。琴を武器にした殺し屋が出てくるのだが、琴の流れるような音とマッチしたアクションも良かった。。

話は続いてないので前作を観てなくても十分笑えるし面白いとおもうが、観てると知った顔がたくさんでてくるし、前作にからめたセリフも出てくるのでより楽しめると思う。前作で異彩を放ってたキャラに再び会えるもうれしかった。

年令制限がないのと前作の「少林サッカー」の印象から精神的に無防備な状態で観ていたのだが、人や動物が傷付くシーンは思いのほかグロくてショックを受けてしまった。けっこう残酷かも。
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by 44gyu | 2004-12-22 23:20 | ★★★★★

CODE46

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ネタバレ

高度に情報管理された近未来の許されない愛の話。

サマンサ・モートンの鼻の下の長さと体格の良さが気になったが、複雑な設定の話のわりに良く整理されて分かりやすかった。とっても切なく美しい映画。

何より音楽が素敵。uk音楽好きにはきっとたまらない。メロウな曲達にずっぽり埋没してサマンサ・モートンのカメラ目線の「アイラブユー」に浸っていると、涙がボロボロこぼれてきた。ラストのコールドプレイの曲は映像と合いすぎて後々まで長く尾をひいた。

結局離ればなれになってしまった二人だけど、このストーリーの後にもまた出逢って恋をするんだろうなあと思えて、ハッピーエンドのような後味だった。

ブルーやオレンジを基調にした美しい映像と音楽にどっぷり浸ると、映画と自分が一体化したような感覚が得られ、見終わった時にはすごい満足感を感じた。それは映画というよりも長いプロモーションビデオを見た時のような受け止め方だったのかもしれないが、それはそれで良かった。

でもマリアのDNAが二人が惹かれ合う原因ということならば、なんか一気に俗っぽくなってしまって全然美しくなくなくなるので残念。
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by 44gyu | 2004-12-21 23:49 | ★★★

SURVIVE STYLE5+

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監督がスマップ出演のNTT東日本「ガッチャマン」などの有名プランナーで、浅野忠信、岸辺一徳、荒川良々といった大好きな俳優さん達が多数出演のおいしすぎる映画なため、かなり期待していたのだが、期待はずれだった。

スローモーションが多用されすぎてウザく、テンポが非常に悪いし、「かっこいいだろ」「ギャグ面白いだろ」という押し付けがましさが強く感じられて辛かった。オチも読めすぎてがっかり。テレビで見た監督のインタビューで、この映画のストーリーの特異さを俳優が受け入れてくれるか不安だった、というようなことを言っていたが、そんなに気にするほど変わったストーリーでもない。いたって常識人が頑張って変わったことやってみましたというレベル。

良かったのは作り物のような橋本麗香の美しさと、トルシエとダバディからヒントを得たというVINNIE JONESと荒川良々のコンビ。どちらもそれぞれがもともと持つキャラクターが良い味を出していた。美術もかなり良かった。阿部寛の舞台装置のような部屋はどれをとってもかわいくっておもしろい。岸辺一徳の家のパステルカラー調のインテリアはとっても素敵だし、空き巣3人組の車はぜひともあんなの欲しいと思った。

素材は良いし、静止画にするとどのシーンも絵になるので、雑誌でパラパラ眺めるには良い映画なのかも。
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by 44gyu | 2004-12-20 23:26 | ★★

ビッグ・フィッシュ

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ティム・バートンはかなり大好きな監督で、彼の新作ということで心待ちにしていたのだが、失望に終わった。フリークスが登場し、ファンタジックなストーリーが挿入され、涙を誘う人間関係という、一見ティム・バートンらしい映画になっているが、ただ単にティム・バートン風を寄せ集めただけの、普通の映画になっていた。これまで彼の作品の特徴だった暗さから産まれる独特の深みがまったくなく、常識的でつまらない。はじめから「ウソの話」「死にかけた父の空想の話」と言っちゃってて興冷めだったし、父を理解する息子というなんとも普遍的な主題にもがっかりした。

そもそも「感動作!!」って言っても、自分の父親が死んじゃうことを想像すればほとんどの人は泣きたくなるだろうよ。
普通に良くできた泣ける映画になっているが、これをティム・バートンが作ったというところが間違い。彼でなくても作れるような映画だと思った。

ヘレナ・ボトム・カーターのガイコツのような顔も苦手なので、これから毎回彼の映画で彼女を観ることになるのかと思うと苦痛だ。
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by 44gyu | 2004-12-19 21:29 | ★★
公式サイト

ジョニー・デップの海賊姿がハマりすぎ。ちょっとイカれててワイルドな役とセクシー(?)な衣装が彼の良さを完璧に活かしてて、もうカッコ良すぎ。その上優しさとコミカルな仕種も加わって、文句のつけようがないキャラクターになっている。登場の仕方もかわいらしすぎて素敵。

逆に彼が活躍していない時間は少々たいくつ。ヒロインとヒロインの婚約者、鍛冶屋の青年の三角関係はありきたりだし、アクションもあまり見ごたえがなかった。最後のバルボッサと決着をつけるあたりもなんかバタバタしてて腑におちなかったし。楽しみにしていた骸骨のアクションも骸骨に愛嬌はあったけれども、CG,CGしていていまいちだった。

ジョニー・デップと対をなし、正統派美男として共演したオーランド・ブルームもこの映画では話題だったが、この映画を観た時期は、彼が某S価学会に入信したというニュースが生々しかったため、そればっかりが気になってしまった。

とにかくジョニー・デップのカッコ良さがみどころの映画だった。続編も決まったようだが、きっとまたジョニー・デップ見たさに観るんだろうと思う。
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by 44gyu | 2004-12-18 23:06 | ★★★

花様年華・2046

花様年華公式サイト
2046公式サイト

2046はキムたくがひどいだの話が分りにくいだの、前評判が芳しくなかったので覚悟していたのだが、思ったほどではなかった。相変わらずおしゃれで美しい映像の、報われない恋の物語だった。キャストが非常に豪華なのだが、今が旬真っただ中のチャン・ツィイー以外はさすがに絶頂期が過ぎていると思われ、懐かしい感じがしてしまった。

花様年華はシンプルな分かりやすいストーリーで、2046以上に、主人公の2人以外は極力あいまいな存在に徹してあるところが面白かった。家具や衣装がとても素敵で、独特の映像と相まってとてもおしゃれ。個人的には2046よりも良くまとまっていると思うのでこちらの方が好き。

花様年華の方を後に観たのだが、それでも話の辻褄は合うし違和感もない。というか、ほとんどこの2つは同じ話だと思った。ホテルの部屋やセリフ、映像など2作品は重なる部分が多々あるが、それがあまりにも多すぎて別々の独立した2作である必要があるのか疑問にも感じた。この2作を続けざまに観たら、同じことのくり返しで腹立つだろうなあと思った。「この2作は元はひとつの話で、2通りの展開をした」と監督のインタビュー(ttp://page.freett.com/cinemajournal/special/kayo-nenka.html)にあるが、確かに自己リメイクっぽい。

個人的に2作ともきれいなイメージ映像なだけ、という感じでいまいち入り込めなかった。ストーリーもありきたりだし。登場人物に共感できるわけでもない。眠くはなかったがとてもたいくつだった。
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by 44gyu | 2004-12-17 23:51 | ★★★

コニー&カーラ

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ネタバレ


スターを夢見る2人の女がドラッグクイーンになりすまし、男としてスターになってしまう話。

主演のニア・ヴァルダロスとトニ・コレットは、大振りなルックスが舞台映えして歌も踊りも迫力があって良かった。「スクール・オブ.ロック」もそうだが、映画館の大音響で観るこういう音楽ものの映画はとても楽しい。2人のおバカっぽくて、おばさんみたいにぎゃあぎゃあ騒ぐキャラクターも愛嬌があっておもしろかった。

でも、トニ・コレットはともかく、やはりニア・ヴァルダロスは女性にしか見えない。それに声を聴くとだいたい男か女かなんて分かるもんじゃないだろうか。あと大円満のラストも気になった。2人が男ではなく女だとバレた後もオカマを観に来たはずのお客から受け入れられ、彼女達は「女ってすばらしい〜〜〜」と歌うのだ。ゲイを前にしてそんなことって言えるのだろうか?元も子もなくないか?

主演の二人は好きな俳優だし、歌と踊りも素敵なのだが、大前提である「女が男になる」というところの無理加減がどうしても気になって十分に楽しめなかった。
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by 44gyu | 2004-12-16 23:37 | ★★

地獄甲子園

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昔読んだ漫☆画太郎の絵の雰囲気や勢いが良く出ててびっくり。あの雰囲気を映像化できるとは思わなかったのでそれだけでもかなり驚き。

セリフも聞き取りやすく、ストーリーもめちゃくちゃなのに分かり易くて良かった。主人公の野球十兵衛、メガネ、ゴリなどなど、配役もぴったり。メガネの「〜でやんす」という言葉遣いが違和感ない人間は他にそういないのではないか。

死んだはずの人間が何度も生き返り、しかもその度に顔・形が変わっていたり、主人公がいきなり刑務所に入っていたりと、内容はかなり不条理。しかしどの不条理さもテンポ良くサラッと流され、わざとらしさや嫌味がなく素直におもしろかった。こういう映画って、微妙な間の取り方が重要なんだろうけど、これはかなり上手くいっているんだと思う。

スポ根のテーマといい予想外の家族の対面といい、「いかレスラー」に似通ったところが多々あるなあと思った。。両方とも大好きな映画だ。
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by 44gyu | 2004-12-15 23:13 | ★★★★