文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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カテゴリ:★★★★( 30 )

THE JUON/呪恐

公式サイト

主演のサラ・ミシェル・ゲラーは「バフィー/恋する十字架」の主役バフィー役で、常々かわいいなあと思っていた女優さん。「スクリーム2」にもすぐ死ぬけど出ていた。またプロデューサーには「スパイダーマン」の監督サム・ライミが。日本人キャストには「パッチギ!」でおばさんパーマが印象的だった真木ようこも出ている。
試写会で観た感想は、怖かった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。途中で帰りたくなったくらい。家で一人で観るもの怖いだろうけど、劇場の暗闇で観るのも怖い。足になにか触りそうで。

基本的に劇場版「呪恐」のリメイクのようだが、「呪恐2」の要素や、私はまだ未見だがビデオ版の要素も含まれているようだ。しかし、主人公の設定も大きく変わっているし、今までの「呪恐」を観ていても観ていなくても、どちらでも十分楽しめる。
監督は日本版と同じ日本人監督だが、オープニング・クレジットは「スパイダーマン」っぽくてかっこよく、冒頭からハリウッドらしさが感じられた。ストーリーも分かりやすく丁寧になっていて、劇場版「呪恐」ではなぜ呪うのかという原因がいまいち判らないままバタバタと人が死んでいったが、「THE JUON」ではその辺の説明もちゃんとしてあった。また効果音や音楽も大幅に増えており、驚く所や怖い場所が分かりやすくなっていた。
日本版のときからこの映画がもともと持っていた、ビックリ・ショック、(見ちゃいけないモノを)見ちゃった!(聴いちゃいけない音を)聴いちゃった!という怖さに、スプラッターとサイコの要素も加わって、恐怖のバラエティーが豊かになっていると思った。判り易い効果音のせいで、日本的「見ちゃった!!」怖さはだいぶ弱まってはいるものの、それでも実際見ちゃったショックはかなりのもの。更に造型やCGがきれいでかなりグロテスクで、怖さを補強していた。

しかしこの映画の制作者は日常にありそうな怖い場面を見つけるのがうまい。暗闇や背後はもちろんのこと、壁に当たる音とか、インターフォンの使い方とか。映画を見終わって家に帰ってからも、何かする度起こる度にこの映画のことを思い出してビクッとしてしまうのだ。

それでもやっぱりホラーにはつきものの、B級映画らしい失笑を誘うようなシーンはある。しかしその笑い分を補っても余りある怖さがこの映画にはあった。

かなり強力なお化け屋敷映画だと思う。「怖い、怖い」と言いながら楽しみたい。

※主演のサラ・ミシェル・ゲラーの日本滞在エピソードも合わせてどうぞ。
かなりおもしろい記事です。
ABC(アメリカン・バカコメディ)振興会の記事より
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by 44gyu | 2005-01-30 15:50 | ★★★★

バーバーショップ

バーバーショップ(2002 米)

あらすじ
今は亡き父親からシカゴの床屋を継いだカルバン。しかし彼は今の仕事に満足しておらず、別の仕事で成功したいと思っているが、妊婦の嫁は反対。床屋には父の代から働いているエディ、前科者で2枚目のリッキーなど6人の従業員がいる。しかし先代からの人情経営により、店は不渡り寸前。そこで知り合いの高利貸し・レスターに助けを求めたが、カルバンは騙されて店を奪われてしまう。常連がいりびたり、町の集会所となっている床屋と仲間達の大切さに気付いたカルバンは、店を取りかえすべくレスターの元へ。


見た目から、ラップとギャーギャーうるさいギャグ、金と女の話題に始終する映画なのかと思っていた。あと暴力と。
しかし中身は町の床屋内で繰り広げられるほのぼの人情劇。床屋内で個性溢れる登場人物達が群像劇を繰り広げ、店の存亡に奔走する店長の話とATM強盗の話が軸となって同時進行する。見ていて飽きない。
殺伐さがないところがこの映画の楽しいところ。始終シリアスな主演のアイス・キューブに対して、悪役は皆どこかコミカルだ。ATM強盗犯は漫才コンビのようだし、高利貸しのレスターとその部下ですら、オーバーな金ぴか悪役ぶりが笑いを誘う。

しかし一番興味深かったのは、黒人のチリチリ頭のカット方法。ハサミでなくバリカンがメインの道具だったが、坊主にいきつくまで何層もバリカンを入れてカットしている。剛毛だから?そして完成した坊主頭の善し悪しは素人の私にはまったく分からなかった。。ただの坊主じゃん。。カット術というかバリカン術という感じだった。アメリカの平和な黒人文化を堪能できておもしろかった。
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by 44gyu | 2005-01-16 00:02 | ★★★★

二人の武蔵

あらすじなど

長谷川一夫演じる平田武蔵と市川雷蔵演じる岡本武蔵という、宮本武蔵は二人いた!?な話。

ある意味ジェットコースター・ムービー。編集のせいでそう感じさせられる部分も多々あるが、展開が早くて急で5分に一度「オイ〜〜〜!」とつっこみたくなる。

まず気になったのは、女芸人である、平田と彼の剣の師匠を世話するヒロイン「りく」の、生活の糧である芸の踊り。拍子を鳴らしながらのそれは、素人目に観てもノリが悪すぎてほほえましい。またりくと平田の、性的欲求のたまり具合がかなり良い感じ。2人は年老いた師匠と小さな小屋で川の字になって夜は就寝する。その状況で平田に迫るヒロインもたいしたものだが、そのような状況を寝たフリして一部始終聴き、更に平田に助言する師匠には、もっと若い二人に気を使ってもらいたい。
とこんな感じで物語は進んでいく。

吉川英治の「宮本武蔵」しか知らない私にとっては、雷蔵演じる岡本武蔵の方が武蔵のイメージに近いのだが、それにしてもこの武蔵はおバカさんすぎる。武芸へのいきごみも中途半端だし、最終的な対決相手の平田に何度も試合を挑むのだが、彼に毎回いいように言いくるめられてるような気もする。
吉川版と同じく、彼にもずっと追いかけてくる幼馴染みの恋人がいるのだが、その粘着度はお通さんというよりも又八の母に近いかもしれない。ちょっと恐くもある。

この映画はなんかテンポが絶妙なのだ。それも計って作ったテンポではなく偶然出来た天然のテンポ。この映画内最強のバカコンビ、岡本武蔵と夢想権之助が初手合わせして、途端に意気投合するシーンなどはあっけにとられてしまう。

難点はただちょっと絵ヅラがきたないこと。
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by 44gyu | 2005-01-08 20:18 | ★★★★

パッチギ!

公式サイト

1968年の京都が舞台。日本と在日朝鮮の高校生のケンカと友情の物語。

見始めて最初の方は、日本人の高校生が、朝鮮学校の高校生達にケンカでやられっぱなしだったり、乱暴で逞しい在日の子たちに比べて、ひよひよだったり明らかに不細工だったりとマイナスな描かれ方が目立って、日本人としてちょっと気分が悪かった。しかも主人公の学校の担任が、毛沢東奉者でスローガンを多用する悪意ある描き方のモロ日教組(後でその担任のキャラクターも変わるけど)、学生運動にふける京大生のバカっぽい描かれ方と、どうもこの監督の知識階級に対する偏った見方が露骨すぎるように思われて、そればっかりが気になってしまった。

しかし物語が進むにつれ、はじめは乱暴者としか映らなかった在日の子たちに親しみを持つようになっている自分に気付く。自分の身の回りで起こっていることしか知らない、のんきな普通の日本人である主人公が自分自身とダブるようになり、その主人公が在日のコたちと親しくなっていくのと同時に、それを観ている自分も彼等に親しみを持つようになっていたのだった。偏見しかなかった彼等の生活を主人公が知っていき、彼等の辛さや悔しさを友達の身に起こっていることとして理解していくという主人公の変化が、映画を観ている自分の身にも感じられる。その気持ちの変化こそ井筒監督の意図したものだったのかもしれない。

それまでいがみ合っていた民族同士も一対一で付き合ってみれば考え方が変わる、というのはわりと良く有る題材だが、そんなシンプルな発想を自分自身のこととして初めてこの映画で実感できた。今回は完全に監督にしてやられたなあと思った。正直あまり期待してなかった分だけ、(良い意味の)ショックが大きかった。

ただちょっと井筒ギャグがついてけなかった。あとラストもやりすぎ。
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by 44gyu | 2005-01-07 18:56 | ★★★★

地獄甲子園

公式サイト

昔読んだ漫☆画太郎の絵の雰囲気や勢いが良く出ててびっくり。あの雰囲気を映像化できるとは思わなかったのでそれだけでもかなり驚き。

セリフも聞き取りやすく、ストーリーもめちゃくちゃなのに分かり易くて良かった。主人公の野球十兵衛、メガネ、ゴリなどなど、配役もぴったり。メガネの「〜でやんす」という言葉遣いが違和感ない人間は他にそういないのではないか。

死んだはずの人間が何度も生き返り、しかもその度に顔・形が変わっていたり、主人公がいきなり刑務所に入っていたりと、内容はかなり不条理。しかしどの不条理さもテンポ良くサラッと流され、わざとらしさや嫌味がなく素直におもしろかった。こういう映画って、微妙な間の取り方が重要なんだろうけど、これはかなり上手くいっているんだと思う。

スポ根のテーマといい予想外の家族の対面といい、「いかレスラー」に似通ったところが多々あるなあと思った。。両方とも大好きな映画だ。
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by 44gyu | 2004-12-15 23:13 | ★★★★

エイリアンVSプレデター

公式サイト

楽しみにはしてたけどあまりにも企画物っぽすぎて、おもしろさは正直期待してなかったのだが、予想に反してかなりおもしろかった。

前半はほとんど設定の説明で、たまに目を引く所があるにはあるが退屈だった。しかしプレデターとエイリアンの戦闘が激化する後半から一気にスピード感とおもしろさがアップ。気がつくと終わっていた、という感じだ。ちょっと物足りなかったくらいで、100分の映画だから、もう少し長くても良かったと思った。
エイリアンシリーズの解説で、「エイリアンの目線でこの映画を観るとおもしろさが一段と云々」というようなことをよく言われるが、今回のこの「エイリアンVSプレデター」ではエイリアンもプレデターも過去作より格段に人間臭くなっており、感情移入しやすく、人間、エイリアン、プレデターの3つの目線で観ることができ、まさに三度おいしい。

しかしプレデターは「プレデター2」の最後に見せたサムライスピリットのようなものがやけに強調されており、シュワルツェネッガーと戦っていた頃とキャラがだいぶ変わってしまったような気がするがまあいいか。
設定のむちゃくささ、建造物の装飾過多、ヒロインの異常な頑張りなど、B級映画にはお馴染みの要素が盛り沢山で、個人的にはかなり好きなタイプの映画だ。そして日本語字幕でエイリアンの事を主人公が「宇宙トカゲ」とよぶのだが、その辺も懐かしのSF映画っぽくって楽しい。

ただ今回はエイリアンVSプレデターという割りにはエイリアンは脇役のような扱いだと思った。次回作を期待させるような終わり方だったから、今度はもっとエイリアンが活躍してくれることを願いたい。

ちなみにエイリアンシリーズでアンドロイドのビショップを演じるランス・ヘンリクセンがウェイランド社の経営者役で出演。リプリーの雇用主が日系のウェイランド=ユタニ社だが、この「AVP」の時点ではウェイランド社はユタニ社と合併前で、アンドロイド開発を進めている最中という設定らしい。参考


以下ネタバレ含む

プレデターのネットガンに引っ掛かった、頭に格子縞の付いたエイリアンがチラチラ見えるのが面白かった。

最後にプレデターに寄生していたチェスト・バスターが腹から飛び出て終わるが、
PCゲームのALIENS VERSUS PREDATOR 2というAVPのゲームではプレデターを宿主にしたプレデリアンというエイリアンが出てくるんだけど、その辺も次回作でどうなるのか期待。

もともとエイリアンVSプレデターというコミックがあってそれを元に今回の映画化と、ゲーム化がされているらしい。調べれば調べるほど色んなことが分かってきて、つくづくこの二人の人気と奥の深さを感じる。
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by 44gyu | 2004-12-09 21:37 | ★★★★

少林寺・少林寺2

映画・ドラマ
あらすじなど
少林寺
少林寺2


育ったジェット・リーしか知らなかったんだけど、この映画のまだ10代の彼のニッコリには参った。昔のディカプリオどころではない。ほんとにキラキラしてる。

「少林寺」の方は、対立する国同士の戦争に巻き込まれた少年をジェット・リーは演じているのだが、途中でいきなり始まるジェット・リーによる拳法の型のシーンが個人的に大好き。背景の人工の小川や花が放つギラギラ感とマルコメ・ジェット・リーのかわいらしさが中国雑貨っぽくてとっても素敵なのだ。少林寺の仲間達と師を囲んでわはははははははと笑いあう清々しさもベタが行き過ぎてて好き。

「少林寺2」は前作とは全く関係ないストーリーで、川を挟んで何かと対立し合う、男ばかりと女ばかりの2つの家族の話。アクションあり、かわいらしい恋ありで、わいわいと楽しい映画。子供がたくさん出てくるのだが、皆それぞれほほえましくてかわいい。ジェット・リーは前作ほど活躍しないのだが、今回は前よりももっと子供子供した役柄で、無邪気な笑顔がまぶしすぎる。そのお猿のような笑顔には癒される。ガチガチのアクション映画が苦手な私にとってはとても見やすかった。

この2作は監督が同じだが、登場人物もかなりかぶっている。「少林寺」ではジェット・リーの少林寺仲間、「少林寺2」では盗賊団の密偵役を演じている役者さんが、吉本の藤井隆さんにそっくりなのがとても気になった。
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by 44gyu | 2004-12-07 22:11 | ★★★★

ヴィタール

映画・ドラマ
公式サイト

人体解剖がモチーフ為、グロ映画を期待されるかもしれないが(私だけか)、観終わった後に頭に浮かんだ言葉は「純愛」だった。都会と自然の対照的な映像と共に描かれる、主人公の亡くなった恋人への想いの美しさがとても印象的だったからだ。

解剖作業の研究もかなりなされたようだから、私のような一般人には縁遠い人体解剖の描写も大変興味深かった。また、物語の進み方もサスペンスの様に徐々に事実が明かされていき、謎解きのようで面白かった。

監督は「このたびの映画では、意識というもののどうしようもない不確かさを描いてみたいと思いました」とコメントしている。事故で記憶喪失になった主人公は、夢の世界と現実の世界のどちらが真実なのか判らなくなる。それは映画「マトリックス」で、仲間も誰もいなくて、真実を教えてくれる人がいない状態のようなものだ。私達の精神も、実はそのような不安定な位置に孤独に自立しているのだが、そういうことを考えすぎると生きていけなくなる(この映画でも主人公が死にそうになる)ので、なんとなく納得して生きている。

そしてそういうどうしようもない不安を突き詰めたストーリーのラストは、絶望的なものになりそうなものだが、ここでは意外にも希望に満ちた優しい結末だった。絶望的にしなかったのは監督の人間的な強さによるものかもしれない。

書いた本人が読んでも分りにくい文章になってしまったが、いろいろ深く考えさせてくれる映画だった。大きなスクリーンで観た方が絶対良い映画。
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by 44gyu | 2004-12-03 20:37 | ★★★★

ふたりにクギづけ

映画・ドラマ
公式サイト

公式HPの予告のばかばかしいナレーションがツボにはまり、この映画はぜひ観たいなと思っていた。先日の試写会で念願が叶ったのだか、実際観て期待通り!とってもハッピーで楽しい映画だった。絶えまなく発射されるきわどい笑いで大笑いした後、ホロリとする部分では素直にジーンとさせられた。ジーンとしている最中にも、ちょこちょこ笑いが挟まれるので、最後の方はもう泣き笑いだ。

今までにもフリークスと呼ばれる人たちを題材にした映画はあったが、こんなに明るくて前向きな描かれ方はそう無いのではないだろうか。そんな今までの暗くて偏見にみちた視線を、かるーく薙ぎ払いつつ笑いに変えてしまうところが実に爽快。映画の中では2人の結合部分もちゃんと作ってあって、当たり前のように、見える。普段そういった部分はタブー視されるわけだが、そのタブーの意味をこの映画では考えさせられる。

キャストも素敵だ。2人の兄弟はもちろん、わがままで高飛車なアカデミー主演女優シェール役のシェール本人の、憎めないいじわるぶりがいい。

音楽も個人的に好きな感じのばかりだった。最後に兄のウォルトが歌う曲なんて、クレイジーケンバンドっぽくってとってもかっこいい。

この映画はほんとに全ての人にオススメできる楽しい映画だと思う。
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by 44gyu | 2004-12-02 00:26 | ★★★★

1964年大映 監督:三隅研次 主演:市川雷蔵/藤 由起子/川津裕介/長谷川明男

原作が三島由紀夫。だからなのか。この男臭の強さ。

風呂場でのすっ裸の(!!)男同士の取っ組み合いのケンカと、そのシーンの背景をうめ尽くす数本の毛深いすね。白いふんどしや白いパンツ一丁で群れる青年達。

そして主人公を慕うカワイイ下級生。。生真面目な主人公を堕落させようとするライバルも、実は主人公に憧れているようで、主人公のことを語るとき実に微妙な表情をする。
そして雷サマ演じる主人公は勉強にも遊びにも一切目をくれず、剣道に全てを捧げている、というキャラクター。その捧げ方はハンパではなく、口を開けば次の剣道大会への意気込みや剣道に関して語るのみで、カワイイ下級生に「先輩は将来どうするんですか?」と聴かれると、「僕は今のことしか考えない、将来のことなんて考えられないよ」というようなことをさらっと言う、この生活感ナシの超近視眼。はっきり言ってキ○ガイだと思う。

この、細部だけでなく全体的にもゆがんだ感じがたまらない。今まで個人的に三枚目の雷サマが好きだったんだけど、キ○ガイもいけるのですね。天才!
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by 44gyu | 2004-11-28 21:00 | ★★★★