文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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カテゴリ:★★★( 48 )

コール

あらすじなど

コートニー・ラブとケヴィン・ベーコン期待で観た。ケヴィン・ベーコンは相変わらず素敵だけどコートニー・ラブは歳をとったなあ。でも独特の悲愴感、ロック感むんむんでやっぱり素敵。スチュアート・タウンゼントは普通の人の役としてはそのアニメ声に違和感を持った。いいけど。


終盤のカーアクションが続々発生するあたりで、我が家の愛車の日本車を見つけて興奮。よく見るとケヴィン・ベーコンとシャーリーズ・セロンが途中で乗り換えた車はトヨタ車、最後に誘拐犯達が乗り込む車はニッサン車、太った誘拐犯マーヴィンが着ているベストの胸にはホンダのロゴが。関係があるのかどうなのか分からないが、映画と違うところで楽しめた。

映画自体は、ありがちと言えるかも。結末も大体想像つくし、大掛かりな割にあんまりドキドキハラハラすることもない。しかしシャーリーズ・セロンの見事なプロポーション、ダコタ・ファニングの芸達者さ、コートニー・ラブとケヴィン・ベーコンの素敵さなどを堪能でき良かった。
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by 44gyu | 2005-04-06 22:55 | ★★★

ハサミ男

公式サイト

原作は未読。

テレビドラマでも十分だったように思うが、そんなにつまらなくはなかった。
ムチャクチャなどんでん返しでなく、随所に丁寧なヒントがちりばめてあり、推理モノとして犯人探しが楽しめた。

以下ネタバレ



豊川悦司と麻生久美子の掛け合いが、テンポよくイキも合っていてとても良かった。主線の女子高生殺人犯探しよりも、こちらの方が観ていておもしろい。(もっとも「僕らは真犯人を探しているのだろうか。それとも・・・」というキャッチコピーの通り、こちらが主線なのかもしれないが)多重人格の描き方として分かりやすいし、主人公の痛々しさが伝わってきてとても切ない。
また淡々と自殺未遂に人殺しを繰り返す麻生久美子の演技がかっこいい。初めて麻生久美子を良いと思った。

ただやっぱりラストはいただけなかったかも。同情すべき理由があっても殺人者に平穏を与えたくはない。
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by 44gyu | 2005-04-05 22:40 | ★★★

恋は五・七・五!

公式サイト

「バーバー吉野」の荻上直子監督作品。
学校になじもうとしない帰国子女の主人公が、強制的に俳句部に入れられ、全国俳句甲子園大会を目指すことに。俳句部には主人公の他に個性的な4人の部員がいた。

女性監督らしい女子高生の描写が楽しかった。同性の先輩を追いかける下級生とか、主人公のようにサバサバして綺麗でかっこい女の子というのは実際いる。なに気に不思議ちゃん行動の太めの女の子、マコちゃんもどこかにいそう。女の子のふわふわした青春というのが、かわいらしくて良かった。

しかし、脚本があんまり良くなかったのでは。セリフが直接的、説明的で、前作のような「遊び」の部分が少なく、「俳句はおもしろいんだよ!」というメッセージがやたら煩すぎる気がした。監督自信が元々「俳句なんてカッコ悪い」「俳句はジジイのうわ言、ババアのたわ言」という実感だったらしく、今回の映画を作るに能って俳句の面白さに気付き、いたく感動したそうだ。そういう再発見の喜びは観ていて良く分かった。でも自分の感動をあなたにもというオススメ感が強すぎて、押し付けがましさすら感じたのだ。
そもそも「俳句は年寄りのもの」とか、映画内で連呼していたほどダサイなんて一般に思われてるのかな。「俳句はポップ」とまではいわないが、もう少し世間に馴染んでいるのでは。
また主人公をストーカーする男や、いきなり同僚の女性に抱きつく男がさらっと描かれていたが、とても気持ち悪かったので違う描き方をしてほしかった。

漠然と「俳句はおもしろい・楽しい」と言い続けられていたような気がした。俳句の何が面白くて楽しいのか、友達と遊ぶことの面白さや楽しさとどう関係しているのか、しつこく描かれていた割りには最後までよく分からなかったような気がする。
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by 44gyu | 2005-03-24 23:13 | ★★★

Shall we Dance?

公式サイト


いわずと知れた周防正行監督による1996年の大ヒット作リメイク。
アメリカ版キャストを知った時は驚いた。リチャード・ギアにジェニファー・ロペスにスーザン・サランドン!かなり力が入ってるなあと思った。
しかし全米での興行成績は最高3位と今一歩だった模様。同じ頃の公開作品が「シャーク・テイル」「THE JUON/呪怨」「Mr.インクレディブル」と強力過ぎたからか?

日本版はかなり昔に観たので内容はほとんど忘れてしまっていて、2作品をあまり較べることなく見れて良かった。
穏やかな気持ちになれる映画で、悪くなかった。

日本版では一人一人の個性が強烈だった記憶がある。今回も個性的ではあるが、よりストーリーに重きが置いてあるように思った。それぞれ問題を抱えていた人々が、ダンス大会を目指して仲間と頑張っていくうちに、自信とダンスの楽しさを得て前向きになっていく。大会へ向けての特訓の様子は正にスポ根。汗あり笑いあり痛みありと、典型的なスポ根描写だったが、大人のスポ根なので新鮮で良かった。また彼らの楽しそうな表情が良くて、ホントにダンスって楽しそうだなあ、良いなあと思えた。

それにしても、危惧されていた(?)ジェニファー・ロペスは、そんなに悪くなかった(顔が大きいのがすごく気になったけど)。セリフも少なかったし、悩める天才の感じがよく出ていたと思う。なによりアメリカのシンガーらしい筋肉質の体に見とれた。でも、踊っているときの表情は草刈民代というよりも杉本彩だったなあ。。
「ターミナル」で空港警備局主任役を演じたスタンリ−・トゥッチは、日本版での竹中直人の役を演じており、それが相当スゴイらしいと聞いていたので期待していたが、思ったより出番が少なくて残念だった。

そしてこの映画で一番印象に残ったのは、プレゼントのエピソード。
最初の方で主人公は誕生日に何も欲しい物が無いため、妻にいつも色々してもらってるからプレゼントはいらないと言う。
日本ではお中元やお歳暮の習慣があるし、クリスマスや誕生日のプレゼントでも、テレビではその金額が話題になっているし、なんとなく賄賂的というかお約束的なイメージが出来ていた。もちろんそうでない場合もあるけど。
主人公は最後に妻からプレゼントを貰うのだが、そこでプレゼントすることの本当の意味や大切さをしみじみ感じ入った。個人的にはそのシーンだけでもこの映画を観た価値があったと思えた。

とにかくこの映画の登場人物達はみんな優しい。それを観た私もちょっと優しくなれそうな気がした。
(帰るなりすぐケンカしたけど。。)

以下ネタバレ





スタンリ−・トゥッチのヅラおじさんは、激しくて気持ちよさそうな踊りよりも、なんかコンプレックス面ばかりが強調されていて、観ていて辛くなった。
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by 44gyu | 2005-03-17 23:09 | ★★★
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不治の病に冒された兄を看病する弟。死を前に反目しあっていた二人の関係は変化していく。

正直、私にとってまだ「死」は身近なものではないからか、共感するとか心情が理解できるとかは少なかった。もう少し歳をとった時に観たら、違う感想になっているのかもしれない。

話がいまいちよく分からなかったので、自然とあまり高尚でない方向に興味がいった。
シャツは着るのにパンツは履かないなあ、とか剃毛とか。剃毛シーンはとくに時間が割いてあるように思われ、カメラワークも舐めるようでフェティッシュなものを感じる。そういう少々変態的な視線が、独特感があって良いなと思った。

でもせっかく観たので頑張って考えてみた。
兄との約束、という副題からすると的外れなのかもしれないが、

以下ネタバレ


「血液」の病の兄、恋人よりも強い兄弟という「血縁」、同性愛者の弟(「血筋」を残せない)といった血にまつわる物語でもあるように思う。血と死がセットになっているのは、生きることの意味が血(筋)を残すことでもあるからか。
途中で出てくる「切り刻まれた19才の青年」の悲壮は、同じ運命をたどることとなる兄・トマとリンクするのだが、この青年のエピソードからフリーダ・カーロを思い出した。
事故により重傷を負った彼女も、度重なる手術で「切り刻まれ」、子供が出来ない体になってしまった。状況はトマと同じだと思う。しかし彼女の場合は、それらの不幸をも糧にして後生に名を残す才能を開花させる。しかも彼女はその後、夫と妹に裏切られてしまうのだ。
ここでトマの病気について父親が、「なぜトマなんだ。(弟の)リュックが病気になればよかったのに。彼なら病気に耐えられる強さがあるのに。」というような事を言ったのを思い出す。精神的に強いリュックが病気になっていれば、「切り刻まれる」のに耐えたフリーダ・カーロになっていたのではないか。
劇中では制作者の肉体への執拗な視線が感じられ、肉としての生を印象付けられる。それで肉体を「切り刻まれる」のはもうごめんだから、トマはもう終わりにすることを選んだように思った。または大出血して体の一部である血を無くして死ぬのが嫌だったのか。
肉体の一部を無くすことによって、精神的な自己の喪失を感じるというのは、フリーダ・カーロにも言えるテーマ。欠損した肉体の中に自己を見出すのを諦めたのか、見出せそうになかったのか分からなかったが、死ぬことで自己を守るのも一つの選択だろう。共感はしないけど。共感しなかったので、ラストのシーンは自己満足のバッドエンドに見え、さして感動しなかった。
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by 44gyu | 2005-03-14 23:22 | ★★★

ドッジボール

公式サイト

チラシの写真を見ただけで話の内容はおおかた分かってしまうが、実際見ても予想通りの筋書きで、ストーリーはあってないような映画。いかにも何かしてくれそうな反則な視線に身なりのベン・スティラ−と、「ギャラクシー・クエスト」での怪演が印象的だったミッシ−・パイルに期待して観たが、期待通りだった。
通販番組をパロった、冒頭のベン・スティラ−による過剰すぎるカメラ目線のショットや、ドッジボールのルールを説明したビデオはかなり好き。以前「エメラルド・カウボーイ」で観た冒頭の早田社長によるかっこいいショットは、何かに似ているなhttp://blog.livedoor.jp/nekohimeja/tb.cgi/29767871
あと思っていたが、この冒頭のベン・スティラ−のショットに似てる!

予想できるストーリーなだけに、その予想をどう裏切ってくれるかがこのテの映画の楽しみだと思う。マンガみたいなスポ根ぶりと個性的なチームというのも予想のうちだが、みごと予想以上にむちゃくちゃで楽しませてくれた。
主人公が所属する負け犬チーム「アベレージ・ジョ−(美女と普通以下の容姿の男達がデートするリアリティーショーと同名)」も、個性的な面々が揃っていいるが、対戦相手となる日本のふんどし軍団やきこり軍団なども、それを上回るような強烈な個性を放っている。しかし実にあっさりと、雰囲気と勢いだけで瞬く間に出て去っていく。その潔さがすがすがしい。
またストーリーの成りゆきも、かなり予想外で非常識。ボールを追いかける映像だけでもスピード感は十分なのに、ストーリーも飛びまくっていて、展開が早い早い。あっという間に新しいキャラクターが参入しては消えていき、または新しい人間関係が出来ている。その省略加減が笑えるのだが、映画やドラマで良くみるストーリーのパターンを茶化していると思われる。この辺の横道を茶化す笑いは映画好き、テレビ好きには楽しい。
もちろんベン・スティラ−らの悪役チームもおもしろかった。悪役といえども、皆行動などがかわいらしくて憎めない。特にミッシ−・パイルのコメディアン根性には今回も恐れ入る。私的に素顔はリーズ・ウィザースプーンと似た容姿だと思うのだが、かわいい系で登りつめた彼女に比べ、徹底的によごれ役(?)を演じ続けるミッシ−に、かなりの好感を持った。



以下ネタバレ気味


しかしベン・スティラ−のせいだろうか、負け犬の主人公よりも、悪役のグロボ・ジムオーナー、ホワイトの方に多く同情を寄せてしまう。だってなかなか可哀想な扱いを彼は受けるのだ。ヒロインのケイト(演じるクリスティーン・テイラ−は実生活でベン・スティラ−夫人)からは一目で嫌われ、吐き気をもよおされるし、「このチビ!」とまで言われる。
この映画の記事(西森マリーのUSA通信)を読んで思ったのだが、ホワイトは正に「大人になって金持ちになったり、ダイエットをしたりして見てくれも良くなった時点で、昔のいじめっ子を見返して雪辱を果た」した元いじめられっ子。せっかく勝ち組になったはずが、再びいじめられっ子そのものの扱われ方をしている。オチにいたっては昔話の悪役並みに、築いてきたものすべてを奪われてしまうし。
更にヒロインは一角獣が大好きで部屋は一角獣グッズだらけ。一角獣は、荒々しく凶暴で誰も捕まえることは出来ないが、純潔な処女にだけは捕まえさせると言われ、力強さと純潔の象徴とされる。なんとなく典型的なアメリカンヒーロー・ヒロインのカップルを連想させる。主人公は負け犬といえども貧乏なだけで、背も高いし顔も良い。そんな一角獣に囲まれた部屋の中で主人公とヒロイン二人が話しているのが、真の勝ち組を象徴しているように思えた。
そんなことをモヤモヤ思いつつ観ていると、エンドクレジットの後でベン・スティラ−のおまけ映像。モヤモヤに追い討ちをかけられた感じだった。いじめられっ子は一生いじめられ続けるのか?救いがないなあ。ねらってるのかな〜。
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by 44gyu | 2005-03-10 22:27 | ★★★
公式サイト

予告ムービーの感じから、イノセントなカップルの甘い恋物語かと思いきや、かなり入り組んだ複雑なサスペンスだった。
こんなにスケールが大きくて内容のぎっしり詰まったサスペンス映画は、そう無いのでは。
まさにクモの糸のように細く頼りな気な希望をつたって、主人公マチルドは戦死の報告を受けた恋人マネクの捜索を続ける。そのストーリー展開の巧妙さもさることながら、途中で描かれるマチルドとマネクが出逢った人々の描写もそれぞれ魅力的で素晴らしかった。この辺の、本筋とおおいに関係してくる脇道描写はジュネ監督の前作「アメリ」を思い出させる。
マチルドの「直感」「不思議な力」がこの映画の宣伝文句で言われているが、個人的には恋人の曖昧な死を納得できない主人公が、納得がいくまで曖昧を解いていく、ごく現実的な物語のように思った。オドレイ・トトゥの日本でのイメージ的には、エキセントリックな不思議ちゃんで宣伝した方が良かれという判断だったのかな。。

映像的には今までのジュネ監督の作品とはかなり毛色の違う生々しさ。R-15指定も納得の壮絶な戦争シーンと性交のシーンが衝撃的だった。人が死ぬシーンはとにかくリアルでグロテスク。肉が飛び散り、こっち向きでバタバタと人が銃弾に倒れていく。
敵兵を倒して誰かが英雄になることもなく、誰一人功名をあげようなどと思っておらず、早く故郷に帰りたいとそれだけを強く思っている。多くの戦争映画では残酷な戦闘の中にも、栄光や達成感が後に待っていたりするが、この映画では、執拗な戦闘シーンの後にも先にも、ただ嫌戦感だけしかなかったのが印象的だった。
しかし生々しいシーンが多くなったものの、ファンタジックな色身とかわいらしさは健在。マチルドが住む叔父夫婦の家は、小さいが緑に包まれて幸せと安らかさにあふれている。ブルターニュ地方の自然や絵本の中の物のような建物など、いかにもジュネ監督らしい計算された美しさがすばらしい。壮絶な戦場の場面ですら、美しさを感じた。
そんな幻想的なジュネ風味とリアリティが混じった、今までにない映像になっていた。

また小気味良い笑いとクセのある登場人物というアクセントも、悲惨なストーリーを和らげていて良かった。ジュネ映画の常連(ロン・パールマンと共に看板俳優?)ドミニク・ピノンがまた良すぎる味を出していた。オナラをする犬、泥棒猫(デカイ!!)といった動物たちも密かに見どころかも。

それにしても登場人物が多い。しかもそれらの人々の名前と顔を全部覚えておかないと、話が分からなくなってしまうのにも関わらず、ほとんどが黒髪に鼻ヒゲで見分けがつけ辛い。わざとなのか、嫌がらせなのか、そういうものなのか、気になる。
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by 44gyu | 2005-03-09 22:15 | ★★★

シャーク・テイル

公式サイト
サントラの公式サイト(海外)←視聴可

字幕版を鑑賞。
大物になりたい小さな魚・オスカーと、ベジタリアンで優しいサメ・レニーの冒険物語。オスカーの声をウィル・スミス、レニーの声をジャック・ブラックが担当し、その他の声もロバート・デ・ニーロやレニー・ゼルウィガー、アンジェリーナ・ジョリーなど豪華で贅沢。

なんと言ってもガンガンかかるソウル、HIPHOPといったダンス音楽が楽しい。クリスティーナ・アギレラ、メアリー・J.ブライジ、D12などなどヒット・チャートで良く見る今流行りの顔ぶれが曲を提供している。古い曲でも誰もが聴いたことのあるようなものばかりチョイスしてあり、どの曲もノリが良く思わず一緒に踊り出したくなる。サントラはヒット曲のコンピレーションアルバムのような様相になっている。
ウィル・スミスの、リズムがあるYO-YO-MANしゃべり(…スミマセン)とそれに会わせたCGの動きが更に映画を楽しくする。アニメながら、彼も本職のラップやダンスを披露。アニメの早口とキビキビした動きが声とうまいこと合っていて感心する。
アニメの色使いも、モロ、アメリカ色という感じの悪趣味満載で、反対色多用の多色使いがギラギラしてちょっと目が痛いが、キッチュでかわいらしい。ヒロイン達はラメってるし、これでもかというくらいキュートで派手だ。
また、魚達の顔も声を担当する俳優たちとそっくりに作ってあり、彼等の特徴を探すのも楽しい。クラゲやカメなどたくさんの種類の海水動物たちが、それぞれ個性的なキャラクターで描かれているのも見どころだ。

しかし、ストーリーは至って単純。たいした山場もなく印象に残らない。ベジタリアンのサメというのはおもしろいけど、他の生き物も巻き込んで、自然を無視した都合の良いお話になってしまったのは残念だった。
結末もうやむやで子供も騙せないような子供騙しな結末だと思った。
また、ドリームワークスのCGキャラクターはいつもあんまり可愛くないが、今回も可愛くない。俳優に似せたせいもあるだろうが、ずっと見てると人面魚ぐあいがだんだん気持ち悪くなってきた。あんまり趣味は良くないと思う。性格描写に愛嬌があるので、なんとか愛着は湧くが。

というわけで、この映画はストーリーは追わずとも、ウィル・スミスがしゃべりまくる内容や、魚が演じるコカ・コーラ、GAPといったCMのパロディなどで十分楽しめる。小ネタだけでほとんど出来上がってる映画だとも言え、ストーリーは添え物のような印象も受ける。しかし小ネタを楽しむにもウィル・スミスが早口なため、字幕の進みが早く文字を追うのに精一杯。更にミュージシャン等の人名や比喩も多く、ある程度知識が必要だと思った。子供向けの映画だと思うが、子供が十分楽しむには字幕版はきついかも知れない。
吹き替え版は、日本人キャストのメンツ(ウィル・スミス→香取慎吾 デ・ニーロ→松方弘樹 レニー・ゼルウィガー→水野美紀)を見ると字幕版と雰囲気がだいぶ変わってきそうな感じがするが、上記のような小ネタをどう処理しているのかも気になる。
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by 44gyu | 2005-02-24 22:53 | ★★★
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「ドラキュリア」の2作目。ストーリーもそのまま前作の続き。

前回一旦退治されたドラキュリアが、人間に捕らえられて研究対象にされるという話だが、シリーズもの2作目としては「都会へ行く」のの次くらいにありがちな展開かも。

意外とおもしろかった。1作目より格段に良くなっている。同じ監督作だというのに。
というのも、耽美趣味、少女趣味がなくなって、B級臭が強くなっているから。ちゃちだが特殊メイクもあり、モンスター映画らしくなっている。またヒロインも綺麗系の美人さんで、見ごたえがある。

B級らしさはマッチョな主人公にまずある。主人公はアジア系の肉体俳優ジェイソン・スコット・リー。ムキムキのドラキュラ退治専門神父(!)という設定だが、ドラキュラ退治の合間合間に挟まれる、彼の肉体鍛練映像がかなりイイ。自慢の筋肉を見せつけてくれる筋トレシーンは、あんまりドラキュラ映画っぽくないし、呻きながら自分で自分の背中をムチ打ち続けるシーンはかなりキチ○イの人に見えると思う。いちおう体を痛めつける理由は主人公の設定に大きく関わっているのだが、ただ単に筋肉俳優のムキムキをせっかくだから披露したかったとも思える。
また、ドラキュリアのメイクや生首の特殊造型がなんとも低予算映画ぽい。ドラキュリアは、体に潤いがなくひからびている状態から、徐々に血を得て潤い復活しているはずなのに、特殊メイクを施した顔はあからさまにだんだん小さくなっていく。
そして、首を落とす、杭を打つなどといった有名なドラキュラ撃退法の他に、今まで知らなかった撃退法も見ものだった。一つは結び目がいっぱいあるネットをドラキュラの体にかける方法。ドラキュラは結び目が気になって、全部ほどくまで動けないそうだ。もう一つは足下に種子を撒く方法。ドラキュラは種子を全部数えないと気になって動けないそうだ。。。
ドラキュラが神経質そう、というイメージは分かるが、本気か観客を煽ってるのか分からない、かわいらしい撃退法である。しかしそれは本気だったようで回復したドラキュリアは、難なく結び目を一瞬でほどき、種子粒を一瞬で数え、拘束を解くのだった。。。。その様子はこの映画の山場の一つでもあるのだが、なんか、そういうのはあんまりスゴイ!とか思えないだろ。普通。「世界ビックリ人間」とかで見るならスゴイと思うだろうけど。。いかにもスゴ気な演出がトホホだった。

オチも、どんでん返しだがなんだかなあという感じだが、そこがまた良かったりもする。今までの流れを全部ぶち壊すような、脱力させるような終わり方。エンド・クレジットが流れる中ポカーンとしてしまった。一種のサプライズ。
「スターウォーズ」並みの長丁場も可能ですよ、という意気込みも感じられるのだが、ぜひ頑張ってもらいたい。
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by 44gyu | 2005-02-09 23:12 | ★★★
公式サイト

ネタバレ

オフ・ブロードウェイで上演され、大ヒットした同名ロック・ミュージカルを、舞台と同じくジョン・キャメロン・ミッチェルが監督・脚本・主演を務め映画化。

舞台っぽいと思ったけどやっぱり舞台のリメイクだった。歌い方も曲もそんな感じ、古くさい。だから劇中でも主人公のバンドは売れてないのか。全ての曲が70年代ロック調で、現代劇と思えない。70年代ロックが嫌いという訳ではないが、今さらその路線でこられることの創造性のなさが不満。ドラッグクイーンにロックという題材も特に新しくなく、「永遠の片割れ」探しという至って直球の主題もむずがゆかった。

しかし、この映画には「削除されたシーン」というのがあるらしく、そこにはヘドウィグと彼女の2番目の夫イツハクとも出合いが描かれ、イツハクがなぜウイッグをかぶりたがっているのかが分かるそうだ(私はイツハクを演じているのが女優さんだったので、イツハクはオナベさんだと思っていたのだが、そうではないみたい)。そのシーンによりヘドウィグの性格の負の部分がより明らかになり、ヘドウィグが彼女と同郷の東欧出身者へ与える酷い仕打ち(ヘドウィグの洗濯物を洗濯させたり、怒鳴ったり)の理由を理解できるようになるという。(その辺の詳細は「ヘドウィグ 削除されたシーン」で検索しろ、となぜかどのページにも書いてあるので、ここでもリンクは貼らないことにする)

なるほど、この映画は予備知識として公開時の裏事情や東欧の歴史的、地域的事情を知れば、もっとずっと深みがあっておもしろいものになる。ヘドウィグは純粋に愛を求める美しく特別な主人公というよりも、むしろ人間のエゴや嫌な部分を生々しく見せてくれる存在になるだろう。
本編ではメインとなっている歌や愛の話は表面的なもので、端々に何気なく描かれたり削除されたりしている直接語られないストーリーこそが、この映画ならではのとても興味深いところなのだと思った。
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by 44gyu | 2005-02-06 00:20 | ★★★