文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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反則王

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韓国のプロレス状況がどうなのかは知らないが、この映画にはプロレスに対する愛情が少しも感じられない。
極端な二重生活という題材はおもしろいかもしれないが、銀行屋もプロレスもどっちも先入観や偏見だけで物語が進んでいる。

一番疑問に感じたのが、少し強くなってきた主人公が、以前乱暴を振るわれた町の不良達に仕返しに行くところ。プロレスラーは、普通の人が鍛えてちょっとケンカが強くなってなる、というものではない。筋肉を使ったエンターテナーなのだ。しかもこのシーンは、観客に「主人公、やったね☆」と思わせるところで、プロレスだけでなくスポーツ全般に対する根本的な制作者の間違ったとらえ方が見てとれる。
また、主人公がマスクをかぶって会社のマドンナに告白に行くところも、どうかと思うところだ。どうもこのシーンは笑うところになっているようだが、マスクマン=笑える人 という構造になっているらしい。主人公はマスクをかぶることで顔を隠し、自分とは別のキャラクターになり、恥を隠す助けにしたようだが、プロレスのマスクって単なる顔隠しだろうか。こういうレスラー達のプロとしての意識やいきごみ、プライドに一切無関心な姿勢が、愛情がない、と感じられる所以だ。
しかもプロレスへの愛情がないにもかかわらず、試合のシーンにはけっこうな時間を費やしてあるからよくわからない。単にプロレス→流血、痛い を印象付けたかっただけか?体重80Kg(セリフで言われる体重なので、ほんとに80Kgあるのかは分からない)というレスラーとしては貧弱で見ごたえのない2人が、えんえんと試合を続ける。これは辛い。

しかし、日本にそっくりな韓国の町並みや地下鉄の様子などは興味深かった。主演のソン・ガンホも、味があり面白くて良かった。最初の方の、テレビを見ながら「うへへへへ」と笑っているところなど、好きだ。
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by 44gyu | 2005-03-03 21:32 | ★★