文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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エメラルド・カウボーイ

公式サイト
パンフレット、チラシ、ポスターがかっこいい。ロゴと2丁拳銃のマークが素敵。

南米コロンビアでエメラルド王と呼ばれる日本人・早田英志のアクション・ドキュメンタリー。
製作総指揮、監督、脚本、主演を早田氏本人が担当した、正に究極のオレ映画!

制作費4億円も早田氏がロスの豪邸を売って充てたという。
一般的な日本の映画制作費は2〜3億円だそうで、「CASSHERN」の制作費が6億円(左の数字は実質制作費で実際額10億円ともいうらしい)らしいから、自主制作映画としてはケタ違い。

コロンビアといえば、ジョニー・デップ主演の「ブロウ」などの映画で度々題材になるよう、コカインの印象が強い。「ブロウ」の中で「この国では命が安いんだよ」みたいなセリフもあって、実際治安は最悪。ゲリラによるテロ、誘拐が頻発している。誘拐に関しては、世界の誘拐事件の半分がコロンビアで起きているそうだ。参考
そんな危険な国の中でも特に危険な地帯であるエメラルド鉱山で、この映画は撮影されたらしい。早田氏自身もゲリラの標的となりやすい人物なため、ゲリラを刺激しないよう映画の中でいろいろ対策が練られているのが、日本ではありえない話(街宣車対策とかはあるかもしれないけど)で興味深い。

しかしやっぱりラテン系。なんだかんだ言って楽しい映画だった。
個人的には「ムトゥ 踊るマハラジャ」を観た時のような衝撃を受けた。この映画では歌ったり踊ったりはないが、たぶんテンションが同じなのだ。
映画素人が作っただけあって、第一声から棒読みで始まる。出演者のほとんどが本人による本人役となっているので、役者は演技素人ばかり。棒読みにぎこちない演技が全編を占める(銃弾に倒れるシーンなどかなり斬新な倒れ方!)。しかしそれがちっとも見苦しくない。稚拙で土臭い演技や演出がかえって独特の雰囲気をかもし出し、画面から早田氏の溢れんばかりのバイタリティが漂ってくる。
でも一番漂ってくるのは「自分最高」感。とにかく映画内の早田氏はかっこいいのだ。ときに自家用ヘリから、ときにRV車から、護衛の者達を大勢従えてさっそうと降り立つ姿が、これでもかというくらいカッコいいカメラ使いで映される。
そして映画が始まって数分後、「25年前を思い出す…」という早田氏の言葉で入る回想シーン。いきなりジョニー・デップとレオナルド・デカプリオを足したようなハンサムなコロンビア人青年が出てくる。どうやらこのハンサムが若き日の早田氏役のようで、橋田寿賀子がかつて自伝ドラマで自分役の女優のキャスティングについて色々言われていたが、そこで同じようなことを思った(若き日の早田氏の写真がパンフレットに載っているが、確かにかっこいい。かっこいいけど、どちらかと言えばチャールズ・ブロンソン似かと思う)。
また、「ハヤタはいい人!」「ハヤタこそサムライ!」「ハヤタは正しい!」「かっこいい!」(←うろ覚え)などという早田氏を讃えるセリフがバシバシ出てくるが、自分で脚本を書いてらっしゃるのをふまえて見ると、ちょっとこそばいい。
インド映画の「ムトゥ〜」に似てると思ったのは、そんな風にみんなが持ち上げ、またどんな時も恐れを知らず悪漢に立ち向かい、従業員や顧客を守ろうとする、という完璧なヒーローぶりにもよるようだ。
何度も書くけど、そんなヒーロー・自分の物語を早田氏は自分で書いてる。

そんな自画自賛がイヤな人もいるかもしれないが、私は大好き。実際に大変な苦労をして成り上がった自負があるのだろう。

また、この映画は銃が全部本物というところも見どころ。実弾を発砲しているのも4、5発あるらしい。というのも、非常に治安が悪い地域での撮影になるため、自衛も兼ねているからだそうだ。また、コロンビアでは映画用のフェイクの銃が本物よりも高価だから、ということもあるそうだ。

映画を観た後で、公式サイトの予告ムービーを観た。
全然あんなんじゃない。
かなりアクが強いキワものだ。個人的に大きな掘り出し物だった。
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by 44gyu | 2005-02-28 23:37 | ★★★★