文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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レーシング・ストライプス

公式サイト←モノクロデザインがとってもかっこいい。一見の価値あり。しかし内容なさすぎ!情報を探しにくい!キャストの一覧くらい作ってくれ。

自分をちょっと変わった馬だと思い、レース出場を目指し頑張るシマウマと、その仲間達の物語。

アメリカでの興行成績があまり振るわなかったためか(最高3位)3週連続1位の快挙を成した(アニメだが)おなじ動物もの「シャーク・テイル」に比べ宣伝の印象がない本作。実際に映画を観るまで知らなかったが意外に声優陣も豪華で、主役のシマウマ・ストライプスの声に「エージェント・コーディ」のフランキー・ムニッズ、ストライプスの師匠馬・タッカーの声にダスティン・ホフマン、ストライプスのお母さん的存在羊・フラニーの声にウーピー・ゴールドバーグが名を連ねている。更に3、4つくらいしか出番はないチョイ役だが、ストライプスの飼い主宅番犬・ライトニングの声を、ラッパーのスヌープ・ドッグが担当(しかし彼の名前は日本の公式サイトには載っていない)。このライトニングの日本語吹き替えには”引っ越しのサカイ”徳井 優が担当。2人のイメージ違うなあ。。

『「ベイブ」のスタッフが再集結!』を謳っているが、製作も監督も脚本 もベイブと違い、主なスタッフでは、アニマルトレーナーのカール・ルイス・ミラーと、特殊効果の一種であるアニマトロニクス技術者・ジョン・コックスの2人しかベイブとかぶっているのを確認できない。

周りでは不評だったが私は映画「ベイブ」が大好きで、この「レーシング・ストライプス」もチラシやポスターの写真がかわいくて、一目で魂を抜かれてしまった。

しかし「ベイブ」を期待して観ると、相当がっかりする。

落胆がかなり大きかったので、初めて本文中に太字を使うほどだ。
「夢を追いかける動物」というテーマは同じだが、ストーリーは大人が観るには耐えられないような子供っぽさで、浅くて見るべきところがない。「困難を乗り越え夢を実現させる」という唯一の教訓は、夢を実現させる過程に首をひねるような部分が多くて、教訓話として使いたくない。また、劇中の馬達は夜中に馬だけのレースを開いたり、昼間勝手に出歩いたりしているが、馬主達は高価なサラブレッドを管理してないのかな。

ベイブを意識してあるのか、ストライプスの飼い主や周りを取り巻く動物達のキャラクターに共通点が多くあるが、ベイブと違い主役のストライプスを含めどのキャラクターも輪郭がはっきりしておらず曖昧。悪役と善役が始めから決まっており、なぜそのキャラがそういう行いをするのかがほとんど説明されていない。例えばなぜラッパーのハエ兄弟はストライプスが住む農場の動物達と仲が良いのか。またストライプスには恋人の馬がいるが、彼女がなぜストライプスに好意を持つのかも全然分からない(だいたいディズニーじゃあるまいし、動物に恋人って悪趣味!気持ち悪い!!)。

画面も、モノカラーがかっこいいシマウマや筋肉が美しいサラブレッド達を活用することなく、凡庸に仕上がっている。綺麗で色とりどりの衣装を着た群集の画もただごちゃごちゃしているだけ。かわいらしい動物達はそのかわいらしさを発揮させられないまま、ただ役割を演じている。本当ならこういう映画では動物がかわいいポーズで写るだけで、動物好きはいたく感動するのに、それすらない。代わりに子ども向けになのか、大便とハエをアップで映され腹が立つばかりだ。

浅いストーリーだけならまだしも、肝心のかわいさが発揮されていない動物映画ってどうなのよと思った。良い素材と高い技術は納得出来るのにもったいないなあ。
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by 44gyu | 2005-02-26 23:33 | ★★