文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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大佛開眼

あらすじなど

二枚目の代名詞・長谷川一夫の主演作だが、個人的に彼のあの濃いい顔と高い声がどうもダメでどうしてもそこが気になってしまった。女形っぽいしゃべり方もちょっと引くし。

この映画は大仏造営のセットが実物大で作られており、キャストも豪華、エキストラも大量でかなり力を入れてある作品のようだが、つまらない。
天平時代の雰囲気もいまいち出ておらず、セリフは現代口調かと思えば時代劇口調でますます分りにくい、対立する人間関係の描写もやけにサラリーマンっぽい。
ヒロインの京マチ子は大変肉感的で美しいが、現在から見るとちょっと恐めのビジュアル。男達を誘惑する土着的な唄と踊りも、セクシーというよりは呪われそうで恐い。しかし一番恐かったのは、長谷川一夫演じる天才彫刻家・国人が死にかけている時の「ああっ」とか「はあっ」とかいう女形発声でのうめき声だった。

そして力を入れているはずの美術も、出来そこない加減がおどろおどろしいものを発していて大変恐い。大仏は、奈良の実物に比べて顔や胸のあたりが変にボコボコしているし、手の指は折れているようにしか見えない。国人が作った等身大の人物像は、大仏と同じくボコボコしていて、白黒映画なのだがおそらくかなりギラついた色彩だと見受けられ、愛知県にある有名な珍スポット五色園のコンクリート像にそっくり。そういえば映画の雰囲気もこの五色園と共通する雰囲気がある。宗教の発する臭いなのかなあ。

京マチ子の兄役の殿山秦司だけがまともに見えた。
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by 44gyu | 2004-12-11 17:33 | ★★