文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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トゥームレイダー2

公式サイト

「オペラ座の怪人」ファントム役ジェラルド.バトラー繋がり第3弾。

「トゥームレイダー」。かつてハマりにハマって、自分でララのTシャツ作って着てたという懐かしい思い出があるゲーム。当時は世界的にララ・クロフトのキャラクターが大流行りで、ララの巨大バルーンや、ララコスプレ等のニュースが雑誌などで賑わっていた。私にとっても他のトゥームレイダーファンにとっても、ララ・クロフトは特別な存在なのだ。遅ればせながら1作目が映画化されるという話を聞いた時は、やっとか、やはりな、と思ったものだった。ララ役のアンジェリーナ・ジョリーは見た目もぴったりで、ゲームでのコスチュームも忠実に作られてあり、二丁拳銃を構えるお馴染みのポーズもララそのもの。

しかし、やっぱりというかしょうがないというか、1作目も今回の2作目も期待はずれだった。
まず、ララが恋愛するっていうのは違和感がある。映画だから恋愛要素が入るのはしょうがないにしても、今回のバトラー演じる、性格の悪い裏切り者の傭兵がララの相手だなんてありえない。ララは完璧な女のはずなのに、男を見る目はないってのはどうなんだ。
また、アクションシーンが少ない。ララのアクションの基本は跳ぶ、よじ登る、のはず。今回の映画では、やたら空を飛んでいたような気がするが、もっとアンジェリーナ自身の肉体アクションが見たかった。

だが、悪いシーンばかりでもなかった。冒頭の「月の神殿」あたりでは、壮大で神秘的な古代の建造物がすばらしく、建物の感じやララのアクションがゲームそのもので胸が熱くなった(言い過ぎ?)。
また、クロフト邸の描写もゲームそのもの。庭や玄関はよくここまで忠実に作ったなあと感心した。玄関横の鉢植えの木までちゃんと置いてあり、うれしかった。ここで闘ったなあ、と懐かしくなった。

ストーリーは、大雑把でかなり無理があるように思った。「生命のゆりかご」って言葉の解釈が世間一般のものと違っているような気がするし、「パンドラの箱」の中身のウイルスだか細菌だかがいきなり箱の中に入っているというもの、説得力がない。またララが正義の為に闘ったり、最後に教訓めいたことを口にしたりするのも納得いかない。ララにはいつまでも史跡保護、動物愛護、民族感情一切無視の自分中心・傍若無人お嬢様でいてほしい。
しかし、別の見方もできるかもしれない。普通「生命のゆりかご」といえば、熱帯雨林や干潟など、生き物が豊富な自然のことを示すが、近年その「生命のゆりかご」である熱帯雨林を伐採し、文明未踏の地を開発したために、それまで人目につかなかったHIVやデボラウイルスなどが人間に害を加え出した、と言われている。熱帯雨林が「生命のゆりかご」で未知のウイルスが「パンドラの箱」の中身だ。そういった環境問題の比喩でこの映画は問題提起をしているのか、とも思える。そうするとララの最後の教訓じみたセリフも納得が行く(ララのキャラクター的には納得いかないが)。制作者からのごくストレートなメッセージになるわけだ。しかしキリマンジャロの奥地で、酸の水たまりという「生命のゆりかご」の殺風景な描写や、「パンドラの箱」のファンタジーっぽい描き方に、その考えの自信をなくす。
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by 44gyu | 2005-02-07 23:41 | ★★