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文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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キューティー・ブロンド ハッピーMAX

公式サイト

ピンク色とキラキラに包まれた軟派な見た目でありながら、政治の根回しや企業との癒着を描いた何気に硬派なところもある内容。
議院がたまたま同じ社交クラブのメンバーだったとか、犬の散歩友達だったとか、ドアマンが凄い情報屋だったとか、うまいこと行き過ぎの連続でリアリティはない。しかし主人公の、何があってもメゲずに立ち直り、大きな壁を乗り越えていくところはけっこう地道で根性ものだったりする。
この主人公は、多くの人に助けられ、協力してもらったりはしているが、誰かに頼りきったり、援助してもらうことはない。自分の努力と信念で望みを叶えていくのだ。
お人形のようなブロンドへアにピンク好き、しかも金持ちというのは、ある意味一般人には嫌われものの基本かも。議院のスタッフ達ならずとも、確かに私も最初は主人公にムカついた。しかしいつの間にか、彼女と一緒に喜んだり悲しんだり、応援している。彼女にとってそれらの特徴はハンデでしかなく、そのハンデをものともせず努力とポジティブ思考で困難を乗り越えていることに気付くからだ。
リアリティのなさは脇に置いといて、この映画の訴えるメッセージは明解だ。自分を信じて、努力を惜しまずポジティブにいこう!
元来ネガティブな私ですら、ピンク色とキラキラに当たって「何でもできる!」ような気持ちになってしまった。

少女趣味が嫌いな人ならともかく、カワイイ物大好きな人はこの映画を観てハッピーになること間違いなし、だろう。ウィザ−スプーンが着ている服や持ち物はもちろん素敵なのばかりだが、個人的には冒頭の手作りアルバムが一番気になった。アメリカっぽい悪趣味ギリギリの配色やパーツがすばらしい。あんなの貰ったら主人公でなくとも感激する。


以下ネタバレ



そんな可愛くてハッピーな映画なのだが、最後の主人公の演説にはちょっと首をひねる。アメリカの未来に期待と自信をこめた演説なのだが、今のアメリカはそんなお気楽には見えないんだけど。。いつも期待を持っていたい気持ちは分かるけど、たまには反省もしろよな、という気持ちになる。この映画一番のポジティブ思考を観た思いのシーンだが、さすがについていけなかった。
by 44gyu | 2005-08-05 23:48 | ★★★