文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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白いカラス

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ニコール・キッドマンは、あまりにもお人形のようなので、こういう不幸な役柄はしっくりこない。本人はこういう文芸作品を望んでいるようだけど、もっとカラフルで明るく幸せな役の方が良いな、と思った。

テーマが人種問題ということもあり、あまり日本では馴染みのないことだが、人種問題を生まれた土地や民族の差別問題に置き換えれば、身近な問題になりうるだろう。
世間の偏見から逃れ、発見されることを恐れてきた男と、義父と夫から虐待を受け、絶望しながら逃げ続けている女の恋は悲しく美しいと思ったが、やっぱりこの主演2人は派手すぎて違和感があった。
それに歳の差カップルというのも、なんだかグロテスク。「最後の恋」という言葉は美しいが、クスリを用いての必死の恋だし。
見た目の違和感が強すぎて最後まで入り込めなかった。

でも頑張って考えてみた。
不幸な2人が出会い、互いに真実の自分を晒し出せる相手を見つけた。
2人がひかれ合ったのはなぜか。「私は同情しない」ときっぱり言っていたヒロインの、そう宣言することで絶対に触れさせない傷に、同じように深い傷を負った男が優しく同情し、いたわったからか。自分の傷にずかずか入り込んできた男を一度ははねつけたヒロインも、自分と同じように苦しんでいる男に気付く。偏見や慣習に苦しめられてきた2人だからこそ、それらを超えて理解しあえる。絶えず警戒を怠らず安らげることのなかった2人が、安心して全てをゆだねられる相手を見つけた。
そう考えると2人の最後の車内のシーンは、観た時は違和感しか感じられなかったが、美しかったのかもしれない。もっと感情移入して観ていれば、感動的なシーンだったのかもなあ。
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by 44gyu | 2005-07-26 21:56 | ★★