文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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蝶の舌

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スペイン内戦間近のガリシア地方の小さな村。喘息持ちの8歳の少年モンチョは、同年代の子らに遅れて学校に入る。初めての学校に怖がっていたモンチョだったが、優しいグレゴリオ先生の話はいつもおもしろく、友達も出来て楽しい毎日。

ちょっとオッサンくさい表情がかわいらしいモンチョくんら、子供の視点で観た大人の世界。
教室から出て虫を捕まえたり、友達と近所の大人のあとをつけて逢い引きを盗み見たり、子供らしい無邪気さでもりもり人生勉強していくモンチョくん。モンチョくんのお兄さんが叶わぬ恋をしてサックスを狂い吹くシーンは、情熱的でとても素敵だった。

そんな朗らかな日々も終盤で一転する。スペイン内戦が始まり、グレゴリオ先生をはじめ、モンチョくんも馴染みの大人達が続々連行されていく。
それまでの和やかさが素晴らしかったぶん、ファシズムの残酷さが強調され、心に響いた。モンチョくんが目にした日常に存在するグロテスクな一面(性・死)も、戦争の前では連綿と続いてきた幸せで平凡な毎日の一部にすぎないのだ、と実感する。
けっこうありがちなストーリーではあるな、と思いつつも、モンチョくんの投石に涙が出てくるのだった。
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by 44gyu | 2005-06-19 23:18 | ★★★