文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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キングダム.オブ・ヘブン

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12世紀。実は騎士の息子だった鍛冶屋の青年が、父の後を継ぎ、十字軍の騎士としてフランスから遠く離れたエルサレムへ戦いの旅に出る。

この映画を観ていると「アラビアのロレンス」「キング・アーサー」「タイムライン」などなど、色んな映画を思い出した。というのも、こういった映画の寄せ集め的な印象を強くうけたからだ。「あ、ここはあの映画のシーンっぽい」「こういうの、あの映画にあったなあ」とか、そんなことばっかり考えていた。そしてついに最初から最後まで、一切(と言い切っても良いだろう)新鮮味を感じることはなかった。

ストーリーはしがない鍛冶屋がある日突然騎士になり、勇敢で賢明な指揮官として部下を立派に率いる、という今はあまり見なくなったシンデレラ英雄物語。領主となった主人公は、民と共に土にまみれて井戸を掘ったり、働いたりする「良い殿様」。敵であるイスラム教徒に対しても広い心をもって接する。見てるこっちが恥ずかしくなるくらい主人公は完璧なヒーローだ。
とって付けたようなヒロインとの恋物語も、なるべき方向に予想どうりの進展をするし、カップルの2人にはまったく感情移入できない。

あまりにつまらないストーリーにウトウトしかけたところで、やっとお待ちかねの戦闘シーン。
これは確かにすばらしかった。このいかにも金のかかった豪華な戦闘シーンだけのために、今までのたいくつなストーリーがあったんだとしても、許せると思った。大地をホントに埋め尽くしている、25000〜30000人というエキストラの数は圧巻。敵味方双方、投石機で投げ合う火の玉は、カメラ使いも効果的で大迫力。遠目の大軍戦(?)も、刀で斬り合う近目の個人戦(?)も、臨場感があってテンポも良く楽しめた。私はあまり詳しくないが、初期の形の兜や甲冑などの美術も、よく作ってあってすばらしかった。

今の中東戦争を批判するようなメッセージも、ありきたりだったし今さらなあという感じ。これといって「この俳優がすごかった!」というのも無いし、ストーリーも真面目に追えば追うほど腹がたつB級品。逆にその内容のない空っぽさが戦闘シーンの感動をより引き立てたのかもしれない。

途中、字幕を追っていたら意味不明の文章がチラホラ。もしやと思ったらやはり字幕担当はトダさん。途中ストーリーがやや判らなくなったのは、やっぱり私の歴史知識のなさだけではなかったようだ。まあ、(個人的に)ストーリーが重要な映画で無かったのは幸いだった。
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by 44gyu | 2005-05-05 23:58 | ★★★