文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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レモニー・スニケットの世にも奇妙な物語

公式サイト

原作本は未読。

予告を観て、ティム・バートンの世界観っぽい映画なのかなと思って楽しみにしていた。
実際観て、3人のボードレール3姉弟妹はみんなかわいらしく(特に女の子たち!)、ジム・キャリーの悪役ぶりもなかなか楽しかった。そしてなにしろ美術がすばらしかった。チラシで比較されている映画「ハリーポッター」に比べ、確かに格段に繊細で上品で迫力のある映像だった。
実際美術には大変気を使ってあるようで、公式サイトのプロダクション・ノートの文 章からもその意気込みを感じることができる。
世間で定評がある、私も大好きなティム・バートン映画の美術だが、この映画の主な美術担当者はそのティム・バートン映画の美術に関わっている人ばかりだったことが、後で調べて分かった。すばらしくて当然だったのだ。
撮影監督のエマニュエル・ルベツキは「スリーピーホロウ」をかつて手掛けている。プロダクションデザイナーのリック・ハインリクスは「シザーハンズ」「猿の惑星」などにも関わっている。衣装デザイナーのコリーン・アトウッドもまた「シザーハンズ」「ビッグ・フィッシュ」などの衣装を担当している。
隅々まで素晴らしかった美術だが、中でも一番素敵だと思ったのはエンドロール。こんな素敵なエンドロールは今まで観た事が無い。影絵調の絵本がそのまま動いているような作りで、ゴシックでおしゃれで素晴らしい映像だった。そこだけ切り取って欲しい!と思ったくらい。
また、この映画には爬虫類(主にヘビ)が沢山出てくる。おどろおどろしい雰囲気を出したかったのもあるんだろうが、映画内でヘビちゃんをたくさん見れることはそうないので、動物好きには楽しかった。

しかし内容の方はというと・・・むむむ、微妙だ。幼いが賢い3姉弟妹が、欲張りで悪人のオラフ伯爵からの嫌がらせを、知恵と勇気で切り抜ける、という話なのだが、3姉弟妹の賢さがいまいち伝わってこない。オラフ伯爵がしかけるからくりも子供だましな気がするし、それを切り抜ける3姉弟妹の手段も「ファンタジー」の割りにえらくチャチでしょぼいように思った。映画の進み具合もテンポが悪く、抑揚を感じられず、中ほどで早くもダレてきてしまった。だいたい作者(物語の筆者)語りのファンタジーって、それだけでもううんざりしてしまう。

美術と子供の可愛さ以外は個人的にちょっとツラい、と思った。ジム・キャリーのおなじみの顔芸は、苦手な者にはうっとうしく感じる。続編を感じさせるような終わり方だったが、あんまり観たいとは思わないかも。。でも美術は気になるな。

amazonで原作「最悪のはじまり 世にも不幸なできごと」のレビューを見たが、あんまり評判良くないような。原作はもっと面白いだろう、と思っていたが、案外映画は忠実に原作をなぞっているのかもしれない。憶測だけど。
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by 44gyu | 2005-05-03 00:17 | ★★★