文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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月曜日に乾杯!

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美しく静かな映像は、フランスの田舎やヴェニスを堪能でき、観光気分を味わえる。仕事も家庭もほっぽりだして、いきなり旅に出た主人公と同じように、ゆったりと楽しい気持ちになれた。

音楽も少なめで、派手な事件が起こるわけでもない静かな映画の進行の中で、くすぐったいような笑いがちょこちょこ挟まれる。その笑いの描き方がちょっと変わっている。ポケットに隠したタバコが燃え出したり、久々に会った友人が女の格好をしていたりと、一見ドリフのコントのような内容だが、映画の中ではサラっと流されていて、そこで登場人物の誰かが笑うわけでもない。ひとつの出来事をふたつの目線で見た時にうまれるおかしさがあったり、何気ないような横顔が妙に笑いをさそったりする。朝起きて仕事に行き、誰かと話すというありきたりの日常の中に、さりげない笑いの要素を見い出す監督のセンスはおもしろい。

以下ネタバレ




しかし、このぶらり男の一人旅という誰もがちょっと憧れるような中年男のかっこよさには、個人的に抵抗があった。人とのふれあいを描いているはずなのに、主人公に思いやりというものが感じられないような気がしたからだ。平凡な今の生活がやっぱり一番、というオチも、オチまでの過程がひねりがきいて洒落ていただけにありきたりすぎてがっかりした。

この監督が熱狂される理由はなんとなく分かるし、こういうテンポは好きだが、個人的にイマイチだった。良いと思うツボが自分のと微妙にずれているように感じたからだ。こういう微妙な感じの映画は、やはり微妙なレベルで好き嫌いが別れるだろうと思う。
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by 44gyu | 2004-12-23 23:07 | ★★★