文才のない人間の書いたほぼ映画の感想のみの日記


by 44gyu
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ドッジボール

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チラシの写真を見ただけで話の内容はおおかた分かってしまうが、実際見ても予想通りの筋書きで、ストーリーはあってないような映画。いかにも何かしてくれそうな反則な視線に身なりのベン・スティラ−と、「ギャラクシー・クエスト」での怪演が印象的だったミッシ−・パイルに期待して観たが、期待通りだった。
通販番組をパロった、冒頭のベン・スティラ−による過剰すぎるカメラ目線のショットや、ドッジボールのルールを説明したビデオはかなり好き。以前「エメラルド・カウボーイ」で観た冒頭の早田社長によるかっこいいショットは、何かに似ているなhttp://blog.livedoor.jp/nekohimeja/tb.cgi/29767871
あと思っていたが、この冒頭のベン・スティラ−のショットに似てる!

予想できるストーリーなだけに、その予想をどう裏切ってくれるかがこのテの映画の楽しみだと思う。マンガみたいなスポ根ぶりと個性的なチームというのも予想のうちだが、みごと予想以上にむちゃくちゃで楽しませてくれた。
主人公が所属する負け犬チーム「アベレージ・ジョ−(美女と普通以下の容姿の男達がデートするリアリティーショーと同名)」も、個性的な面々が揃っていいるが、対戦相手となる日本のふんどし軍団やきこり軍団なども、それを上回るような強烈な個性を放っている。しかし実にあっさりと、雰囲気と勢いだけで瞬く間に出て去っていく。その潔さがすがすがしい。
またストーリーの成りゆきも、かなり予想外で非常識。ボールを追いかける映像だけでもスピード感は十分なのに、ストーリーも飛びまくっていて、展開が早い早い。あっという間に新しいキャラクターが参入しては消えていき、または新しい人間関係が出来ている。その省略加減が笑えるのだが、映画やドラマで良くみるストーリーのパターンを茶化していると思われる。この辺の横道を茶化す笑いは映画好き、テレビ好きには楽しい。
もちろんベン・スティラ−らの悪役チームもおもしろかった。悪役といえども、皆行動などがかわいらしくて憎めない。特にミッシ−・パイルのコメディアン根性には今回も恐れ入る。私的に素顔はリーズ・ウィザースプーンと似た容姿だと思うのだが、かわいい系で登りつめた彼女に比べ、徹底的によごれ役(?)を演じ続けるミッシ−に、かなりの好感を持った。



以下ネタバレ気味


しかしベン・スティラ−のせいだろうか、負け犬の主人公よりも、悪役のグロボ・ジムオーナー、ホワイトの方に多く同情を寄せてしまう。だってなかなか可哀想な扱いを彼は受けるのだ。ヒロインのケイト(演じるクリスティーン・テイラ−は実生活でベン・スティラ−夫人)からは一目で嫌われ、吐き気をもよおされるし、「このチビ!」とまで言われる。
この映画の記事(西森マリーのUSA通信)を読んで思ったのだが、ホワイトは正に「大人になって金持ちになったり、ダイエットをしたりして見てくれも良くなった時点で、昔のいじめっ子を見返して雪辱を果た」した元いじめられっ子。せっかく勝ち組になったはずが、再びいじめられっ子そのものの扱われ方をしている。オチにいたっては昔話の悪役並みに、築いてきたものすべてを奪われてしまうし。
更にヒロインは一角獣が大好きで部屋は一角獣グッズだらけ。一角獣は、荒々しく凶暴で誰も捕まえることは出来ないが、純潔な処女にだけは捕まえさせると言われ、力強さと純潔の象徴とされる。なんとなく典型的なアメリカンヒーロー・ヒロインのカップルを連想させる。主人公は負け犬といえども貧乏なだけで、背も高いし顔も良い。そんな一角獣に囲まれた部屋の中で主人公とヒロイン二人が話しているのが、真の勝ち組を象徴しているように思えた。
そんなことをモヤモヤ思いつつ観ていると、エンドクレジットの後でベン・スティラ−のおまけ映像。モヤモヤに追い討ちをかけられた感じだった。いじめられっ子は一生いじめられ続けるのか?救いがないなあ。ねらってるのかな〜。
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by 44gyu | 2005-03-10 22:27 | ★★★